スタッフブログ
初開催!「ハナハタザオ」ガイドツアー
2019/6/16
昨日の雨で洗われたような、きれいな青空。
好天にも恵まれ、今回が初開催となるイベント「ハナハタザオ」ガイドツアーを開催しましました。
ハナハタザオは、環境省と茨城県のレッドデータブックの両方で絶滅危惧IA類に指定されている希少な植物。
いったい、どんなお花が見られるのでしょうか??
集合は、海浜口・風のゲート。
ガイドを務めるのは、ハナハタザオの保護・増殖に取り組んでいる公園のボランティア「野生植物パートナー」の皆さんです。
せっかくなので、同時開催の「砂丘の生き物さがし」に参加の皆さんと一緒に、ハナハタザオの保護・増殖を行っている「海浜植物圃場」に出発!
ひたち海浜公園の砂丘には、かつて、多様な海浜植物が豊富に生育していましたが、現在は大幅に減少し、絶滅してしまったものもあります。
「海浜植物圃場」は、絶滅の危機にある植物や、激減してしまった植物を保存することを目的に設置され、「野生植物パートナー」との協働で管理を行っています。
この圃場に、ハナハタザオが咲いています!
え?どこにあるかわからないって??
普段は立ち入れない圃場の中ですが、ガイドツアーは特別。
ぐっと、近くによって見ましょう!
ありました!小さな薄紫の清楚なお花です。
ハナハタザオ(アブラナ科ハナハタザオ属)は、主に山地や海浜の明るい砂地に生える越年草。
茎は直立して15~50cmになり、6月上旬~7月中旬頃、薄紫色の花を咲かせます。
名前の由来は、旗竿のように1本茎で立ち、きれいな花を咲かせることからきているそうです。
ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いとされる希少な植物。
これからも大切にしていきたいですね。
海浜植物圃場には、他にも希少な植物が。
ハマボウフウ(茨城県:準絶滅危惧)
お花の咲いていないものはフリップでご紹介。
カワラサイコ(茨城県:準絶滅危惧)
圃場の後は、砂丘観察園路で海浜植物を観察しました。
青い空、青い海と景色は最高!
カワラナデシコ(茨城県:準絶滅危惧)
テリハノイバラ
砂丘エリアを良く知る野生植物パートナーの皆さんの楽しいお話で、ハナハタザオだけでなく、多様な海浜植物を楽しめる大満足の観察会でした。
「ハナハタザオ」ガイドツアーは、来週、6月22日(土)にも開催いたします。
皆様のご参加、お待ちしております。
オオウメガサソウに会いに行こう!
2019/6/8
6月に入り雨が降ったり止んだりとどんよりした天気が続いておりますが、
公園では希少な植物を見ることのできる時期となりました
本日は、ひたちなか自然の森で「オオウメガサソウ」のガイドツアーに参加してまいりました。
なんと!普段は入ることができない保護区域に行くことができるんです
早速、皆で周る場所を確認して出発
どんな植物に出会えるかな?
散策中は公園のボランティアである”里山パートナー”さんが、ひとつひとつ丁寧に植物について説明してくださいました
足元にも大切な植物が…
例えば「ホソバオキナゴケ」。
環境の良いところでしか見られないそうで、とても貴重なんだそうです
初めて知りました
歩いていくと、途中でオオウメガサソウに似た「ウメガサソウ」を発見
高さが5~10cmととっても小さいので、見落としてしまいそう。
さらに奥に進んでいくと…
オオウメガサソウの
登場です
神秘的な佇まいとうつむきがちに咲く様子から”森の妖精”とも呼ばれ、高さはなんと10~15cm。
実は小さな植物なんです
オオウメガサソウは、マツの根共生菌と共生しているため、マツの存在が無くては生きることができません。
そのため、里山パートナーさんたちが今ある環境を守るべく、森の管理作業や生育地の調査などを行っています
環境省レッドデータブックで準絶滅危惧種に指定されている希少な植物で、国内では1道3県でしか見ることのできない「オオウメガサソウ」。
これからも大切にしていきたいですね
今しか見ることのできないこの花に会いに、ぜひ公園に足を運んでみてください。
皆様のご来園をお待ちしております
「茨城バラまつり」明日最終日です
2019/6/1
常陸ローズガーデン・中央芝生広場で開催中の「茨城バラまつり」も、残すところあと1日。
バラが見頃を迎える中、本日は2つのイベントを行いました。
プリザーブドフラワー~バラの和風アレンジメント~
プリザーブドフラワーを使って、バラのアレンジメントづくりに挑戦!
先生からつくり方の説明を受けて、アレンジメントスタート
まず、手元の材料を使って、必要になるパーツをつくります。
サハラ(アレンジの土台)にお花を固定できるよう、それぞれの素材にワイヤーを取り付けていきます。
ワイヤーとテープを使った、バラの茎づくりがなかなか難しいですね
材料が完成!
次に、ミツマタの枝を3本挿して、サハラの上にミズゴケを重ねていきます。
作品のアクセントになるミツマタの枝は、傾けて挿すのがポイント
作り手のセンスが光ります
はじめにつくったパーツも飾りつけて・・・
ついに完成!
とっても素敵なアレンジメントができました
お家に持ち帰ったら、大切に飾りたいですね。
スプリングローズコンサート
《リラクゼーションガーデン》では、茨城キリスト教学園高等学校ハンドベル部による演奏が行われました。
白いバラ“アイスバーグ”や赤いバラ“ラバグルート”が咲き誇るなか、美しい音色が響き渡ります。
『天使の歌声』とも称されるハンドベルの音色。
透き通るような旋律に、会場内は魅了されておりました
ところで、常陸ローズガーデンには数多くの品種のバラを楽しめる《ローズレリーフガーデン》というエリアがあります。
この《ローズレリーフガーデン》、ちょっと変わった形だと思いませんか?
実はこのエリアを大観覧車から眺めると・・・
大きな一輪のバラが浮かび上がります!
観覧車に乗りながらの撮影も楽しめそうですね
「茨城バラまつり」最終日の明日も、多彩なイベントをご用意しております。
バラを管理する公園スタッフによる『常陸ローズガーデンガイドツアー』では、午前は大人向けに、午後はお子様向けに、バラの魅力をご案内
約120品種のバラに会いに、ぜひともお越しくださいね
「オオキンケイギク除去作戦」完了!
2019/5/25
四季折々のお花の楽しめる、ひたち海浜公園には、あまり喜ばしくないお花も??
侵略的な外来生物「オオキンケイギク」の除去活動を通して、自然の楽しさや環境問題について学ぶ、「みんなで学んで守ろう自然観察隊~オオキンケイギク除去作戦~」を開催しました。
オオキンケイギクは北米原産の多年草で、5月~7月にかけて黄色のコスモスに似た花を咲かせます。
かつて観賞用・緑化用として日本に持ち込まれましたが、とても強靱で繁殖力が強いため、在来の植物をおびやかしてしまい、平成18年に外来生物法に基づく特定外来生物に指定されました。
オオキンケイギクの花
これが、オオキンケイギク。
花が咲いていたり、蕾がついているとわかりやすいです。
こっちにもあったよー。
茨城生物の会、茨城県生物多様性センター、パークパートナーの皆さんと一緒に、オオキンケイギクを探します。
オオキンケイギク全部抜く!
中には、良く似た植物も。
花が咲いていないと、なかなか見分けが難しい!
これはどっちかな??
オオキンケイギクは、蕾が一つの茎に一つだったり、葉っぱの先が丸かったりの特徴が。
蕾がついていない株は、大人でも見分けるのが難しいとのこと。
植物の違いを観察するのって、とってもおもしろい!!
バッチリ見分けられるようになったよ!
全て抜き終えて、「思ったより少なかったよ」との感想。
このイベントは、今年で4年目。
園内のオオキンケイギクは、ほとんどなくなりました。
おうちに帰っても、周りにオオキンケイギクを見つけたら、駆除してくださいね。
茨城バラまつり開催中!イベント参加でさらに楽しもう!
2019/5/19
ゴールデンウィークも終わり、初夏らしい気候になってまいりました。
園内では、春に素敵な景色を見せてくれたネモフィラから、バラへとバトンタッチ。
そんなバラが主役となるイベント『茨城バラまつり』を5月13日より開催しております!
本日は、バラを観察しながら絵を描く「ローズスケッチ」のイベントをご紹介します
スケッチボードを持ちながら、ゆっくりガーデン内を散策!ステキな花がたくさんあって、どれにしようかな?
描く場所を決めたら、早速デッサン開始花びらを描くのが難しいようです
デッサンが終わったら、イベント会場で色鉛筆やクレヨンを使って色をつけます
マスキングテープやリボンを使って、デコレーションして完成です
綺麗に仕上がりましたね~
自分だけのオリジナル作品を作って、プレゼントしてもいいですね。
園内は多くのお客様でにぎわっておりました
これから更に花数が増え、ますますガーデン内が華やかに
期間中は、バラのクラフト体験などさまざまなイベントも開催いたします
ぜひこの機会にご参加ください。
Flowering 2019がフィナーレを迎えました
2019/5/12
暖かな春の日差しの中、たえず海風が園内を吹き抜けていく本日は、春のフラワーリレー「Flowering 2019」の最終日。
水のステージを中心に3つのイベントを開催し、園内は多くのお客様で賑わいました。
ひたちなか・大洗・東海PRの日
ひたちなか市や大洗町、東海村やいわき市など周辺地域の地元特産品や郷土の味を楽しめる飲食コーナー、観光PRのコーナーなど30以上のブースが立ち並びました。
水のステージではご当地キャラや親善大使によるPRも行われました。
お昼時には、飲食ブースに行列が…!
ご家族連れのお客様から出演者の方まで、多くのお客様が並んでおりました。
新鮮な海の幸には思わず舌鼓
「いきいき茨城ゆめ国体2019」のブースではレク・クロッケーなどスポーツの体験コーナーも
HULA fes.2019 ひたちなかフラフェスティバル
ハワイの伝統的な歌舞音曲「フラ」のエキシビションを開催しました。
開放的な水のステージで繰り広げられる、華やかで情熱的な踊りに、思わず見とれてしまいますね
ひたちなか市役所男性職員による“カネフラ”の披露もありました!
さらに水のステージ周辺にはフラショップのブースも多数あり、店先にはフラに使われる衣装や楽器から雑貨まで幅広いアイテムが
会場内のハワイ気分をいっそう盛り上げます
花海廊~水族館がやってきた~
水のステージから少し歩いたテラスハウスでは、アクアワールド茨城県大洗水族館さんにご協力いただき、海の生き物にまつわるイベントを開催
おや?みんな集まって何を見ているのかな?と近づいてみると…
海の生き物と触れ合うことができる「タッチングプール」のコーナーが
その他にも海洋生物のはく製展示やオリジナル缶バッチづくり、海の不思議や生き物に関するクイズコーナーなどイベント盛りだくさんで、会場内は賑わっておりました。
「Flowering 2019」は本日で幕を閉じますが、明日5/13(月)からはいよいよ「茨城バラまつり」がスタート
約120品種3,400株のバラが揃う“常陸ローズガーデン”や中央芝生広場にて、ガイドツアーやクラフトイベント、フォトレッスンやコンサートなど様々なイベントを開催予定です。
初夏の公園にぜひ遊びに来てくださいね
ネモフィラだけではもったいない!
2019/5/4
ネモフィラの見頃と重なった、ゴールデンウィーク10連休。
連日、多くのお客様にネモフィラをお楽しみいただいておりますが・・・それだけではもったいない!
広い園内、混雑時でものんびり楽しめる、穴場スポットをご紹介します!
まずは、『草原エリア』から。
広さ約8haの大草原では、混雑を感じさせず、のんびりしたり、元気いっぱい遊んだり、楽しみ方も人それぞれ。
レジャーシートを用意してピクニックがおすすめ!
つづいて、『砂丘エリア』。
「砂丘観察園路」では、東日本最大級と言われていた「東海・阿字ヶ浦砂丘」の一部を見ることができます。
海を眺めるなら、砂丘が一番!?
砂丘エリアには、隠れ家的なスポットがいっぱい。
その一つが、静かで落ち着くことのできる「サイレントギャラリー」。
楕円形の中心部分には屋根が無く、日の光が差し込むちょっと不思議な空間です。
瞑想にもいいかも
最後は『樹林エリア』。
みはらしの丘の裏側に湧き水があることをご存知ですか??
「沢田湧水地」には、多様な動植物が生息しており、隣接する「ネイチャーハウス」では貴重な自然環境を学ぶことができます。
水が湧き出す源頭部
ネイチャーハウスには動植物の展示も
西口・翼のゲートまでの帰り道は、ちょっと遠回りして「ひたちなか自然の森」を歩いてみましょう。
春の爽やかな木漏れ日がとっても気持ちいい!
ウグイスの鳴き声も聞こえてきます
広い園内には、魅力がいっぱい。
ぜひ、マップ片手に探検してみてください!
チューリップ咲き始めました♪
2019/4/11
しばらく寒い日が続いておりましたが、今日は晴れて過ごしやすい一日となりました。
そんな本日は『たまごの森フラワーガーデン』で咲き始めた、チューリップをご紹介いたします
ガーデン内には約230品種25万本もの花が見られ、たまご型のオブジェや風車があります。
日本とは思えない絵本のような世界に、うっとりしてしまいますね
あらあら真っ赤なチューリップがいっぱい!何かの模様かな
よ~く見てみるとたこさん!目がパッチリ、可愛いですね。
たこさんの近くには、一年草で描いた虹もあり写真撮影にオススメです
チューリップを見ながら、ピクニックもいいですね
カラフルで素敵な花たち、これからが楽しみです。
春の花々を見に、ゆっくり公園に足を運んでみてはいかがでしょうか?
ご来園お待ちしております
品種見本園。少しずついろんな種類のスイセンを見たい!
2019/4/2
スイセンの園芸品種の登録や分類は、イギリスの王立園芸協会(RHS)が行っており、花の咲き方等に基づき13系統に分類されています。
この分類は世界的な基準として使用されており、最初に1~13の分類番号、次に花弁(花びら)の色、ハイフンで区切った後に副花冠(ラッパ)の色で表された分類記号が、当公園の花名札にも併記されています。
13分類といっても、スイセンにそんなに違いがあったかな??
スイセン品種見本園は、1品種約10~20球ずつを植栽しており、品種ごとの違いが観察できるようになっている場所。
それでは、さっそく行ってみましょう!
見本園に入ると、謎の看板が。1区ってなに?
実は、1区には分類1の品種がまとめられているんです!
分類1は、ラッパスイセン。
副花冠の長さが花弁と同じか、花弁より長いもので、1茎に1花が咲きます。
ウイズリー(1W-Y)
記号の意味は、ラッパスイセンの花びら白(white)で、ラッパが黄色(yellow)です。
分類4は、八重咲きスイセン。
副花冠、めしべ、おしべともに花弁化して八重咲きになったので、1茎に1花あるいは房咲きになります。
レプリート(4W-P)
ちなみに、記号の“P”は“pink”です。
分類6は、シクラミネウススイセン。
1茎に1花が細いネックとともに急角度にうつむいて咲き、シクラメン咲きとも言われます。
ラブチェア(6Y-Y)
分類8は、房咲き「タゼッタ」スイセン。
1茎に多くの花を付け、香りがあります。ニホンスイセンもここに分類されます。
ファルコネット(8Y-O)
記号の“O”は?察しのいい人は気づいたかもしれません、“orange”でした。
分類11は、スプリットコロナスイセン。
副花冠が裂けているもので、花弁と対になっているものが11a、カラー(襟)スイセンです。
花弁と対になっていない、パピヨンスイセン(11b)もあります。
ミストラル(11aW-Y)
鉢植えには、海外の育種家より導入した最新品種も。
たくさんありすぎて、全てをご紹介できないのが残念ですが、続きはスイセン品種見本園でということで。
きっと、あなた好みの品種が見つかるはず。
ご来園、お待ちしております。
Flowering2019開催中です!
2019/3/24
春分の日を迎え、いよいよ本格的な春を感じるようになってまいりました。
園内ではスイセンが咲き始め、チューリップ、そしてネモフィラへと続く春の“フラワーリレー”がスタート!
素敵な花たちが主役となる『Flowering2019』を3/23(土)~5/12(日)まで開催しております
本日は、昨日より咲き始めのご案内をしているスイセンを見てまいりました。
西口・翼のゲートより少し歩くと左手にある「スイセンガーデン」でご覧いただけます。
一面が黄色に染まり、とても幻想的な景色にうっとりしますね。
スイセンガーデンの中には”和”をイメージした「和風ガーデン」があり、お客様がハナモモとともに記念撮影をされておりました!
皆さんベストショットが撮れましたでしょうか?
すぐ近くには「スイセン見本園」もあり、これから楽しみですね
チューリップ、ネモフィラとまだまだ華やかな景色が楽しめる本公園
一年でいちばんにぎやかなこの季節は、まさにゴールデンシーズン!
これからの素敵な景色を見に、ぜひ公園へお越しください