かやぶき古民家で、茨城弁で語る昔話に聞き入る
2021/11/13
みはらしの丘では、コキアの抜取り作業が終わり、春のネモフィラに向けた準備が始まっています。
気持ちの良い秋晴れで、絶好の公園日和。
丘の麓のみはらしの里では、「古民家昔語り」が開催されました。
「なつかしい村の風景と活動」をテーマに、江戸時代から昭和にかけての農村風景を再現している『みはらしの里』。
茨城県内に残されていた古民家を移築し、前面に広がる畑、背景となる雑木林と一体となった農村風景の中で、四季折々の暮らしの歳時記を展開しています。
みはらしの丘から見えるのは、茨城県指定有形文化財にも指定されている旧土肥家住宅の主屋と隠居屋の2棟です。
主屋(写真右)は、構造的な特徴や部材調査から、隠居屋より古い西暦1600年代半ば頃に建てられたと考えられ、東日本では最も古い民家のひとつとされています。
2棟より少し奥、雑木林の中にたたずむのは、旧會澤家住宅(奥の屋)。
3期にわたってつくられ、長倉村(現常陸大宮市)に山伏の家として建築されたものが、那珂市に移築され「イタノマ」などが増築。その後、土間部分が増築されて現在の姿となっています。
みはらしの里では、古民家を移築するだけではなく、古民家の生活演示、農作業、歳時記にちなむ行事、地域の季節行事等も公園のボランティア「みはらしの里パートナー」の皆さんとともに行っています。
今回のイベント、「古民家昔語り」は旧土肥家住宅の隠居屋で開催しました。
かやぶき古民家の中は雰囲気たっぷり。
普段は、部屋に上がれないので、イベント時は古民家を満喫するチャンスでもあります。
みはらしの里パートナー「常陸みんわの会」の皆さんが、茨城の方言で語ります。
懐かしい昔話や地元に伝わるお話に、興味津々、聞き入る参加者。
古民家昔語りは、毎月第2土曜日に開催しています。
10時からと、11時からの各30分で、観覧無料です。
ノスタルジックな農村の風景と、暮らしに触れることのできる『みはらしの里』。
ご来園の際には、お気軽にお立ち寄りください。