希少な植物「ハナハタザオ」に会いに行きませんか?

2021/6/12

気温が高く、お天気の良い日が続いています

海浜エリアの砂丘観察園路では、絶滅危惧種の「ハナハタザオ」が、かれんな花を咲かせています。

 

ハナハタザオはアブラナ科ハナハタザオ属の越年草。

6月上旬~7月中旬頃に薄紫色の小さな花を咲かせます

旗竿のように1本茎で立ち、美しい花を咲かせることが名前の由来となっています。

 

実は、生育地点がとても少ないハナハタザオ。

環境省レッドリスト(2020)および茨城県レッドデータブック(2012)で絶滅危惧ⅠA類に選定され、茨城県内では当公園のみで生育が確認されています。

この希少な植物を守るため、ひたち海浜公園では公園のボランティア「野生植物パートナー」の皆さんが中心となって、ハナハタザオの保全活動を行っています。

 

砂丘の地形や植生を残した砂丘観察園路では、ハナハタザオの他にも、厳しい条件下にたくましく生きる海浜性植物をご覧いただけます

 

海岸の砂浜などに生える多年草の「ハマボウフウ」

 

細長く切れ込んだ花弁が繊細で愛らしい「カワラナデシコ」

 

葉の形が特徴的で、黄色い小さな花を咲かせる「カワラサイコ」

 

これらの3種も希少な植物で、いずれも茨城県レッドデータブック(2012)では準絶滅危惧に指定されています。

 

明日6月13日(日)と20日(日)には砂丘エリアにて、ハナハタザオの圃場での育成・増殖活動の紹介や、自生地を観察する「ハナハタザオガイドツアー」を開催します!

午前は10:30~、午後は13:00~の1日2回の開催で、「野生植物パートナー」の皆さんがご案内いたします。

定員は各回20名で事前申込が必要となりますが、参加枠に空きがあれば、当日も受付いたします。

 

守っていきたい、希少な植物・ハナハタザオ。

爽やかな海風を浴びながら、ぜひ一緒に観察しませんか?