希少な植物「オオウメガサソウ」をガイドツアーで観察しよう

2021/5/30

ひたちなか自然の森では、希少な植物「オオウメガサソウ」が咲き始めました。
ひたち海浜公園では、オオウメガサソウの開花時期に合わせて生育地を観察するガイドツアーを開催しています。

本ツアーでは、公園のボランティア「里山パートナー」と茨城生物の会の先生が、ひたちなか自然の森をご案内します

 

薄いピンク色の蕾をつけた「オオウメガサソウ」

 

神秘的な佇まいとうつむきがちに咲く姿から、”森の妖精”とも呼ばれるオオウメガサソウ。

ツツジ科ウメガサソウ属の常緑小低木で、環境省レッドリスト(2020)では準絶滅危惧、茨城県レッドデータブック(2012)では準絶滅危惧IA類に選定される希少な植物です。

日本ではごく限られた場所に自生し、本公園が日本の自生南限地とされ、種の保全のためにも重要な生育地となっています。

 

開花が進んだ「オオウメガサソウ」

 

オオウメガサソウは高さ10~15cmほどの小さな植物。

直径1cmほどの可憐なピンク色の梅に似た花を、笠のように下向きに咲かせます

一か所に集まって咲く様子から群落のように見えますが、実は地下茎でつながった「一株」なんです

 

オオウメガサソウの他にも様々な植物に出会うことができ、自然観察をたっぷり楽しめるのも本ツアーの魅力のひとつ。

今の季節に観察できる植物の一部をご紹介

オオウメガサソウに似た可憐な姿の「ウメガサソウ」

 

ふっくらとした小さな白い花をいくつも咲かせる「イチヤクソウ」

 

ブドウの仲間で葉の裏に毛を生やした「エビヅル」

 

雄花をたっぷりつけた「ヤマグリ」

 

風に葉を揺らし“サラサラ”と音を響かせる「ヤマナラシ」

 

大切に守っていきたい、森の妖精・オオウメガサソウ。

「オオウメガサソウガイドツアー」は、休園日6月1日(火)を除き、6月6日(日)まで開催。

平日は10:00~12:50、土日は10:00~14:50の間、1時間毎にツアーを行っています。

ご来園の際には、ぜひご参加くださいね