沢田湧水地の奥にある水田で「田植え体験」

2021/5/9

初夏の晴れた日、沢田湧水地にて「<茨城農文化体験>田植え体験」を開催しました。

日頃食べているお米がどのように育っていくのかを体感。

日本の伝統的農作業を通じて、お米の大切さを知ってもらえる体験です。

 

みはらしの丘の北側に位置するこの一帯は、地下に厚い砂の層が、その下には水を通しにくい層があり、地中にしみ込んだ雨水が湧き出し、湧水地となっています。

源頭部では、ポコポコと水が湧き出す様子も観察できます。

 

湧き出した水は、集まって沢田川となり流れていきます。

今回、田植えを行う田んぼは、このきれいな湧水を利用しています。

 

集合場所は、沢田湧水ネイチャーハウス。

ここで、長靴など、装備を整えます。

 

いざ、沢田湧水地の自然保護区へ。通常は開放しておらず、イベント開催時のみ特別に入ることができます。

「すごい自然、こんなところがあったんだ!」と、驚きの声。

田んぼは、さらに奥にあります。

 

田んぼに着いたら開会式。

今回の体験をサポートしてくれる公園のボランティア「砂丘美化パートナー」の皆さんや「茨城生物の会」の先生をご紹介。

 

準備で先に会場入りしていた「茨城生物の会」の先生が、カエルを見せてくれました。

「ニホンアマガエル」、「ニホンアカガエル」、「シュレーゲルアオガエル」の3種類。

白い泡の塊のようなシュレーゲルアオガエルの卵塊も。

 

観察したら、そっと田んぼに返します。

ありがとう、元気でね!

 

 

いよいよ、田植え開始!

 

よーし、頑張るぞ!

 

いざ、田んぼに入ってみると、慣れない泥んこに悪戦苦闘。

長靴が泥にはまって、足が抜けないと大騒ぎ。

 

次第に慣れてきて、田植えのコツもつかんだみたい??

 

あっという間に、半分終わりました。

 

あと少し。

「えー、もう終わり?」との声も。

非日常の泥んこ体験は楽しかったみたい。

 

あっという間に、植え終わりました。

水鏡に映る初夏の青空がきれいでした。

 

この沢田湧水地に復元した田んぼは、食べるお米を収穫するためだけでなく、ここに暮らす生物のために用意したもの。

農薬は使用せず、肥料の使用も最小限にとどめています。

開けた水辺を作ることにより、「ホトケノドジョウ」や「オゼイトトンボ」など、たくさんの種類の生物が暮らしやすい環境を整えています。

 

秋には、「稲刈りとおだ掛け体験」や、「お米の脱穀体験」も予定しています。

収穫の季節が楽しみですね。