「砂丘美化パートナー」が表彰されました
2020/7/25
雨が降ったり曇ったり、ぐずついた梅雨空の日が続いていますが、昨日は久しぶりに晴れ間がのぞき、園内の植物たちもどこか嬉しそうな様子でした
みはらしの丘のコキアたち
さて、ひたち海浜公園をフィールドに活動するボランティア「パークパートナー」のことを、皆さんはご存知でしょうか?
この度、ひたち海浜公園のパークパートナーである「砂丘美化パートナー」が、7/15(水)に行われた「令和2年度 ひたちなか市社会福祉協議会 社会福祉大会」において、ひたちなか市社会福祉協議会より、“ボランティア活動が優秀な団体”として表彰を受けました。
こちらが表彰状
今日は砂丘美化パートナーの活動の一部をご紹介いたします。
砂丘美化パートナーは平成23年12月に発足した、当公園のボランティア「パークパートナー」で、人数はおよそ84名。
園内の砂丘部の保全や、沢田湧水地の奥にある水田の管理を行うボランティアで、月に2回活動を行っています。
毎月第2木曜日は砂丘部にて、美しい砂丘の景色を取り戻すために、砂丘に入り込むマツや外来種の雑草の除去などを行っています。
毎月第4金曜日は「水田部会」として、沢田湧水地の水田の管理作業を行っています。
沢田湧水地奥の水田での活動
お天気に恵まれた昨日は「水田部会」の活動が行われました。
沢田湧水地周辺の土地には、かつて水田があったと言われており、沢田湧水地の奥には湧き水を利用して復元された、昔ながらの水田があります。
砂丘美化パートナーは、この水田や周辺環境の管理をはじめ、お客様にも参加いただけるイベントを通して、田植えや収穫・脱穀など、昔ながらの農文化を現代に伝える活動をしています。
昨日は、10人以上のパートナーさんたちが集まり、稲が植えつけられた水田周辺の刈払いと除草作業を行いました。
田んぼの中や、周辺に生い茂る雑草たちを、抜いたり刈り取っていきます。
無農薬の水田は生き物たちのすみかにもなっています。
昨日の活動中にも蛙やホトケドジョウ、昆虫たちがお目見えしました
砂丘美化パートナーの発足当時より代表を務める浅井さんはこう語ります。
「この公園の大砂丘は自然遺産、水田は文化遺産だと思っています。」
当公園の大砂丘は、砂丘の地形を活かして整備された場所で、海浜植物や海までの眺望や独特の景観を楽しむことができます。
大砂丘
今回活動している水田は、例年春に「田植え体験」を、秋にはみはらしの里の古民家とも連携して「稲刈りとおだ掛け体験」や「お米の脱穀体験」を行っており、昔ながらの農文化を体験できます。
例年、イベントへは小さなお子さんと参加されるご家族も多く、どろんこになりながらも、たくさんの生き物たちが生息する環境で昔ながらの農文化に触れることができると好評です。
昨年の「稲刈りとおだ掛け体験」イベントの様子
「仕事を退職した後に、パートナーになる方も多いんです。退職後にも社会の役に立てることで、非常にやりがいがあります」と話す浅井さん。
20代から80代まで、年齢幅も広い砂丘美化パートナー。
「砂丘美化パートナー」や「パークパートナー」の活動に興味のある方、参加をご希望される方は、ひたち公園管理センター TEL.029-265-9001(担当/企画運営課 市民協働係 担当)までお問い合わせください。