松ぼっくりを拾って絶滅危惧種を救うってどういうこと??

2019/11/10

雲ひとつない青空!

絶好のお出かけ日和に、秋の「ひたちなか自然の森」を散策し、松ぼっくりを採取する「みんなで学んで守ろう自然観察隊~松ぼっくりさがし~」を開催しました。

このイベントが、絶滅危惧種を救う活動につながるということだけど、果たしてその真相は??

 

 

まずは、西口広場休憩所にて、「松ぼっくり」や「どんぐり」など、木の実についてのお勉強。

松ぼっくりは、実は松の果実で、中に翼がついた種が隠れていています。

今回は、松ぼっくりの中の種を探しにいきます。

翼のついた種が風で飛んでいきます

 

お話を聞いたことをシートにメモ

 

どんぐりについてもお勉強しました

 

そしていよいよ、「ひたちなか自然の森」へ松ぼっくりを探しに出発!

 

ひたちなか自然の森では、「松枯れ」によってアカマツが枯れて少なくなってしまいました。

森の再生には、長い時間がかかります。

枯れたアカマツを片付けた後に生えてきたアカマツが何歳か、節の数を数えて調べてみました。

調べてみると6歳でした

 

今回は特別、ノコギリで切って年輪を数えてみると・・・。

やっぱり6歳!

 

となりの大きな木は16歳くらい

 

そして、いよいよ本題の松ぼっくり探し。

いっぱい落ちているけれど、肝心の種が入っていません・・・。

松ぼっくりは、風に乗せて種を飛ばすタイプ。

高いところから飛ばしたほうが遠くまで飛ぶので、枝についているうちに種を飛ばすんです。

特別に、松の枝から松ぼっくりをとってみました

 

トゲトゲの中に種発見!

アカマツの種、ゲットしました!

 

松ぼっくりを探していると、偶然、小さな植物を見つけました。

これが今回の目的の一つ、絶滅危惧種「オオウメガサソウ」です。

 

神秘的な佇まいとうつむきがちに咲く様子から“森の妖精”とも呼ばれるオオウメガサソウ。

環境省レッドデータブックで準絶滅危惧に指定されている希少な植物で、本公園が日本の自生南限地とされています。

アカマツの林に育つオオウメガサソウにとって、松枯れでアカマツがなくなってしまうのは一大事。

公園では、オオウメガサソウが生育できる環境を守るために、今回のイベントのように松ぼっくりから種を集めて、アカマツの苗木を育てています。

育てた苗木の植栽は、また次の機会に。そよかぜ通信や、ホームページをチェックしてみてください。

 

6月頃に咲く「オオウメガサソウ」

 

秋のひたちなか自然の森には、松ぼっくりの他にも不思議が一杯。

いろんな色や形の葉っぱ、いがぐり、どんぐり、などなど。

リスが松ぼっくりを食べた痕を見つけたよ

 

新しい発見がたくさんあって楽しかったよ

 

「みんなで学んで守ろう自然観察隊」は、季節毎に様々なテーマを設定し年間を通して開催しています。

みなさまのご参加、お待ちしております。