品種見本園。少しずついろんな種類のスイセンを見たい!

2019/4/2

 

スイセンの園芸品種の登録や分類は、イギリスの王立園芸協会(RHS)が行っており、花の咲き方等に基づき13系統に分類されています。

この分類は世界的な基準として使用されており、最初に1~13の分類番号、次に花弁(花びら)の色、ハイフンで区切った後に副花冠(ラッパ)の色で表された分類記号が、当公園の花名札にも併記されています。

 

13分類といっても、スイセンにそんなに違いがあったかな??

スイセン品種見本園は、1品種約10~20球ずつを植栽しており、品種ごとの違いが観察できるようになっている場所。

それでは、さっそく行ってみましょう!

 

見本園に入ると、謎の看板が。1区ってなに?

実は、1区には分類1の品種がまとめられているんです!

 

分類1は、ラッパスイセン。

副花冠の長さが花弁と同じか、花弁より長いもので、1茎に1花が咲きます。

ウイズリー(1W-Y)

記号の意味は、ラッパスイセンの花びら白(white)で、ラッパが黄色(yellow)です。

 

分類4は、八重咲きスイセン。

副花冠、めしべ、おしべともに花弁化して八重咲きになったので、1茎に1花あるいは房咲きになります。

レプリート(4W-P)

ちなみに、記号の“P”は“pink”です。

 

分類6は、シクラミネウススイセン。

1茎に1花が細いネックとともに急角度にうつむいて咲き、シクラメン咲きとも言われます。

ラブチェア(6Y-Y)

 

分類8は、房咲き「タゼッタ」スイセン。

1茎に多くの花を付け、香りがあります。ニホンスイセンもここに分類されます。

ファルコネット(8Y-O)

記号の“O”は?察しのいい人は気づいたかもしれません、“orange”でした。

 

分類11は、スプリットコロナスイセン。

副花冠が裂けているもので、花弁と対になっているものが11a、カラー(襟)スイセンです。

花弁と対になっていない、パピヨンスイセン(11b)もあります。

ミストラル(11aW-Y)

 

鉢植えには、海外の育種家より導入した最新品種も。

 

たくさんありすぎて、全てをご紹介できないのが残念ですが、続きはスイセン品種見本園でということで。

きっと、あなた好みの品種が見つかるはず。

ご来園、お待ちしております。