チョコレートの香り…?
2012/10/3
秋の涼風と共にコスモスが揺れる季節となりました。
コスモスはキク科の一年草で、18世紀にメキシコからスペインに送られ命名されたもので、「宇宙」を意味するスペイン語のcosmosに由来します。そのもとは、「秩序・調和・美麗」などを意味するギリシャ語のkosmosにさかのぼります。
満天の星空のように輝いて美しく咲く様子から、コスモスの名前がつけられたのでしょうか…。
この時期の風物詩でもあるコスモス、種類は大きく下記の3つに分けられます。
◆コスモス Cosmos bipinnatus Cav.
草丈2mになり、8個の花びらと中心花からなる6~8cmの花を咲かせます。花の色は白桃、紅が主体。明治時代に日本へ渡来したと言われています。
◆キバナコスモス Cosmos sulphureus Cav.
草丈が短く、花径は5cmほどで八重咲き。黄色、橙色、朱紅色、橙赤色などがあります。大正時代に渡来しました。
◆チョコレートコスモス Cosmos atrosanguineus (Hook.) Voss
上記の二つとは異なる品種で草丈40~60cmほど。大正時代に輸入されましたが、原種のチョコレートコスモスは、野生では絶滅したとされています。
チョコレートコスモスは、その名の通りチョコレートの色と香りをもつ品種で、最近人気が高い種類の一つです。
近年になって、キバナコスモスとの交配種「ストロベリーチョコレート」という品種が開発されているそうです。
この公園の中央フラワーガーデンにも現在花を咲かせています。
香りを嗅いでみると…
チョコレートのお菓子の箱の香りがしました。
花言葉は「恋の終わり」、何とも切ない、ビターチョコレートのようですね。
公園にいらした際は、ぜひ『チョコレートコスモス』の香りを楽しんでみてください。
(広報チーム)