土をこねて世界にひとつ自分だけの陶器を作る楽しさを!! かんたん陶芸体験
茨城県が誇る笠間焼。国営ひたち海浜公園と笠間焼は、砂丘エリアに有名作家の皆さんのインスタレーション作品が展示されるなど、開園当初からずっと強く結びついてきました。中でも充実したメニューで人気の陶芸体験は陶芸棟を中心に開催されています。粘土をこね、鉱石から作った釉薬(ゆうやく)で色を付けて焼き上げる陶器。自分で作った陶器は世界にひとつだけのとっておきになること間違いなしです。今回は失敗しない世界にひとつだけの一輪挿しを作ります。
てっちゃん
小学1年生/日立市
くーちゃん
小学1年生/日立市
まおちゃん
小学4年生/日立市
れんくん
小学1年生/ひたちなか市
やのちん
中学校1年生/ひたちなか市
What’s Ceramics
江戸時代中期からはじまったといわれる笠間焼。日本を代表する生活陶器の生産地です。国営ひたち海浜公園ではそんな笠間焼体験を豊富に用意。体験する人のレベルに合わせていくつもの段階が用意されていることも人気のポイントです。今回は「かんたん陶芸体験」をレポートします。
前述の通り生活陶器が多く生産される笠間焼。もちろんこの体験でも普段の生活で使える器を作ります。自然の粘土をこね、天然の鉱石から作った釉薬で色付け。自分で使う器を自分で作る体験はとっておきの想い出になること間違いなし。例えばお茶碗を作れば、そのお茶碗で食べるゴハンはいつもより美味しく感じるかもしれません。
今回ハンドメイドするのは一輪挿し。自分で作った一輪挿しなら、どんな素敵な花を飾っても花瓶が主役になってしまうかも?そんな一輪挿しを作りましょう。講師を務めてくれる粘土先生は笠間に工房を構えるふたりの現役作家さん。失敗しないようにあらかじめいろいろ準備してくれているので絶対に一輪挿しが作れます♪
この体験で大切なのは笠間焼の特徴でもある自由な発想とチャレンジしたい気持ち!器を作る粘土で思いっきり遊びましょう。作っちゃいけないものはありません。『難しいかも?』と思ったら粘土先生に相談すると、自動車のモチーフも大きなハートも一輪挿しにどんどんくっついていきます。出来ないと思わず自分だけの器づくりにチャレンジ。色を塗るとこまで作ったらあとは粘土先生に作品を預けます。後日、先生が焼き上げて完成です!
受付を済ませたら、これから作りたい器に書く絵や付ける飾りを下書きします!これが設計図になります。
時間になると粘土先生がみんなの前で作り方の説明をしてくれます。きちんと先生の話を聞きましょう♪
粘土をもらったら、まずは木のヘラを使って型紙通りに粘土をカットします。粘土の冷たさに驚くかもしれません!!
カットした粘土を一輪挿しの土台となる型にしっかりと張り付けていきます。ベースをしっかり作るのが重要です。
今回は5色の中から好きな色を選んで塗ります。失敗を恐れず何色使ってもOKです。
木のペンを使って設計図で書いた絵を描いていきます。削ったところが粘土の白色になってできあがってきます。
絵を書き終わったら花を挿す口を開けます。焼き上がりは1割ほど小さくなるので大きめな穴を開けます。
花瓶の首を作ります。もちろん穴を開けて首を付けないのもOKです。長い首、短い首、曲がった首でもOK!
首を付けたら取っ手や飾りを作ってくっつけましょう。ポイントはくっつける部分を竹ぐしで傷つけて接着すること♪
体験で「成形」と「塗り」を終えた一輪挿しは粘土先生が釉薬(ガラスの液)を塗って素焼きと本焼きを重ねて完成します。体験のその後をチェック♪
乾かした作品のトゲトゲ部分を削って表面を整えます。
1度目の窯焚きは800℃の素焼き。壊れやすいので慎重に窯の中へ並べます。
窯から取り出した器へ、本焼きに備えて透明な釉薬をかけます。
2度目の窯焚きは、丸1日かけて温度を上げ1250℃の高温で焼き上げます。
焼き上がりをチェックしながら窯出し。みんなの作品が完成です!
「陶芸は生活に密接に関わるモノ作り体験の入門編としてぴったりです。特に笠間焼の自由な作風は子供の創作意欲を邪魔しません。いま日本で最も伝統的なしばりのない笠間焼だから子供の自由な発想をできるだけ体現してあげるように努めています。特にモノつくりの楽しさと、作ったものを使う喜びを2度味わえるのも陶芸体験の良いところかもしれません。陶器は大切に使えば一生もの。大事に使うことも学んで欲しいと思っています。また、最近は土や粘土を触るお子さんも少なくなっていると思います。子供と一緒に家族で泥遊びはお子さんにとっても良い想い出になりますし、なにより子供たちの作る自由な作品ができる過程を観察することで自分の子供の新しい一面を知る親御さんもいらっしゃいます。この『かんたん陶芸体験』では1年を通じていろいろな器を作っています。ぜひ何度も泥遊びにきてください。」
「学校では図工が得意!きょうはお母さんと一緒に国営ひたち海浜公園が発行する『そよ風通信』を見て応募しました。茨城県に住んでいるのに、笠間焼にあまり触れたことがありません。だからこの体験に参加したいと思いました。今回作った花瓶は大好きな自動車を粘土で作って、それを花瓶にたくさんくっつけてみました。お母さんには難しいよと言われましたが、粘土先生に相談したらくっつけ方を教えてくれました。ヘッドライトは黄色く塗って、ちゃんとタイヤもついています。花瓶の裏側には自分の顔も♪粘土は思っていたより柔らかくってびっくり!自動車も作れたし、絵も描けたし、思いっきり楽しめました。100点満点のできばえ。焼きあがってきたら赤い花を一輪だけいけたいです!」
「学校でも粘土遊びは大好きです。でも陶器を作るのははじめて。きょうは双子のてっちゃんと一緒に参加。陶芸体験は切ったり、塗ったり、書いたりとやることがたくさんありますが、先生が優しく説明してくれたので楽しく簡単にできました。最初に焼物用の粘土に触ったときの感触は冷たくて、柔らかくヌトヌトしていて気持ちよかったです♪注意した方がいいのは、絵を書くときに細かすぎると絵が潰れちゃうとこ…でも、先生が直しながら手伝ってくれたので思い通りの花瓶ができました。水色に塗った花瓶に大好きなペンギンを書いて、ピンクに塗ったハートの飾りを花瓶の首のまわりに4個つけて完成です。絶対に学校でも自慢しちゃいます!ピンクのコスモスを飾りたいです。」
「ゴールデンウィークに毎年笠間市で開催されている陶炎祭に行ったこともあるので、笠間焼は知っています。公園にはたまにくるのですが陶芸体験ははじめてでした。今回は色を2色使って明るい色の花を2~3本飾れる一輪挿しを作りたいとスタート!途中途中、悩んだら粘土先生に相談していました。そうする度にヒントをくれて、いろいろ秘密道具も出してくれたり♪花瓶をぐるっとまわるような模様を描きたいと言ったら、手回しのろくろを出してくれたり、丸い模様をつけたいと言ったら布のスタンプを出してくれました。先生に相談するのが成功の秘訣です!首の部分が納得いかなくて作り直し。点数をつけるなら80点。また陶芸体験に参加して違う器を作ってみたいです。」
「お家にも笠間焼の食器があるし、家の表札は笠間焼で作ったんです。きょうはお母さんと一緒に参加。大好きな水色の花瓶をお母さんと一緒に作りました。最初の下書きの時間があまりなくって何を書こうか迷ってしまいましたが、お母さんが一緒に考えてくれてシンプルに模様をつけて上下をツートンカラーにしました。最初にもらった粘土はとっても柔らかくてびっくり。自分で自分だけの器が作れるのはとっても嬉しかったです。学校に行ったら友達にも『器が作れて楽しいよ!』って勧めてあげたいと思いました。完成してみて、最初は自分の部屋に飾ろうと思いましたが、玄関に季節の鮮やかな色の花を挿して飾りたいと思いました。できばえはもちろん100点満点です。」
「昔から粘土遊びが好きで、陶芸の本場笠間で陶芸体験をしてお皿やペン立ても作ったことあります。きょうはひたちなか市の広報誌をチェックして申し込みました。今回は犬をモチーフにかわいらしい花瓶作りを開始。この体験はこだわるとちょっと難しいですが、先生が丁寧に教えてくれるので誰でも参加できると思います。最初から作るものを決めていれば良かったのですが、デザインを考える時間がちょっと短いので準備してこれるといいかもしれません。色を重ね塗りすると濃くなることなど、粘土先生がいろいろ教えてくれます。花瓶の首を均一に伸ばすのが難しかったです。かわいらしいヒマワリを飾って、次は女の子バージョンを作ってペアにしてあげたいと思います。」
次回、広報きっずレポートは2019年5月18日開催の「チャレンジ・ザ・BMX」です。
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