「みはらしの里」の茅葺古民家が『茨城県指定有形文化財』に指定されました

お知らせ 2019/2/15

 

このたび、国営ひたち海浜公園の古民家2棟(旧土肥家住宅)が、『茨城県指定有形文化財』に指定されました。平成22年10月1日に移築・完成した同施設は、県内で最古級のものとされており、一般公開後は、昔の農村の暮らしを体験していただく場として、多くの年中行事やイベントが催されてきました。

これを機に、当公園では、歴史的にも貴重な建築物であることを再認識するとともに、今後も多くの来園者に、建物の魅力だけでなく、当時の人々の暮らしぶりを伝えていきます。

 

茨城県指定有形文化財指定にあたって

平成24年9月に「ひたちなか市指定有形文化財」に指定されておりましたが、昨年12月27日に「茨城県指定有形文化財」に指定されました。

当公園の古民家は、資料館的なものではなく風景作りと参加体験型の施設の在り方を追求してきました。これからは文化財としての重要性を伝えながらも、来園者の皆様やボランティアである「みはらしの里パートナー」の方々と一緒に、なつかしさを楽しむための施設として、民俗・歴史に裏づけされた運営を行っていきます。

 

指定書はこちら

 

古民家の紹介

旧土肥家住宅は、もと新利根村にあった土肥家の主屋と隠居屋を、平成22年に国営ひたち海浜公園に移築復原したものです。主屋は、その構造の特徴から17世紀中期頃の建築と考えられ、また隠居屋は、部材に残された墨書から、宝永3年(1706)の建築と判明しました。このように、県内における最古級の主屋と、江戸中期の隠居屋の2棟がともに残ることは大変貴重で、歴史的・学術的な価値が非常に高いものです。

民家の形状には、曲がり屋と分棟型、直屋形式がありますが、この古民家は直屋形式となります。主屋、隠居屋ともに、開口約7間、奥行き約4.5間で、ほぼ同規模となっています。今回移築するにあたっては解体された際に保存されていた柱や梁を使用するだけではなく、改築されていた部分を建てられた当時の間取りや造りに戻して復原しました。

 

 

 

みはらしの里パートナー

古民家では、公園ボランティアの「みはらしの里パートナー」の協力により、訪れた方々へ古民家や、当時の暮らしの紹介や、様々なイベントを実施しています。

 

みはらしの里パートナーについてはこちら