ひたちなか自然の森〜初夏の希少動植物のふしぎ!?〜

自然発見・初夏の希少動植物のふしぎ

国営ひたち海浜公園は海の近くにある特別な場所で、街中では見られない珍しい動植物を観察することができます。
その中には、絶滅の危機にある希少な生き物もたくさん住んでいます。

エリアマップ

ひたちなか自然の森

 

ひたちなか自然の森
ひたちなか自然の森

ひたちなか自然の森ってどんな場所?

既存の植生を最大限に活かして整備した、アカマツとクロマツの樹林を主体とした「里山」です。アカマツとクロマツの樹林を主体とした里山の林床には、さまざまな種類のコケ類や地衣類が自生し、観察池には、カワセミや水鳥が訪れるなど、たくさんの生物を身近に観察することができます。
また、ここには、環境省レッドデータブックで準絶滅危惧に指定されているオオウメガサソウが自生しています。植物の保護のため、樹林の一部を植物保護区として立入を禁止していますが、オオウメガサソウの開花期に合わせて、期間限定の観察会を行っています。樹林の中を散策しながら、森林浴を楽しんでみませんか。

オオウメガサソウってどんな植物?

動植物画像
オオウメガサソウ
ツツジ科ウメガサソウ属/草状小低木(常緑)
環境省 準絶滅危惧
茨城県 絶滅危惧I類
開花時期/6月上旬~中旬

花は傘のように下向きに咲くことから、「大梅笠草(オオウメガサソウ)」の名がつきました。じつは花ではなく樹木(じゅもく)のなかまというからびっくり。

動植物画像
動植物画像
動植物画像
動植物画像

寒流と暖流がぶつかる影響から、園内には北限・南限に近い生物が混在しています。その1つの例として、オオウメガサソウは当公園が日本の南限地とされています。
地上では数株〜数10株のまとまった群落のように見えるオオウメガサソウは、地下茎でつながった「1株」となっています。

オオウメガサソウ
オオウメガサソウ

オオウメガサソウガイドツアー

オオウメガサソウの開花時期に合わせて、里山パートナーが普段は立ち入ることができない保護区を案内する、特別公開ガイドツアーです。

開催日 2025年5月31日(土)~6月8日(日)
※開花時期に合わせて変更の可能性あり
時間 平日:①10:00~ ②11:00~
土日:①10:00~ ②10:45~ ③11:30~ ④12:15~
場所 ひたちなか自然の森
受付 ひたちなか自然の森 観察池あずまやにて当日受付
料金 参加無料
定員 各回20名
協力 茨城生物の会、里山パートナー
雨天時 少雨決行
オオウメガサソウガイドツアー