沢田湧水地〜初夏の希少動植物のふしぎ!?〜


沢田湧水地ってどんな場所?
みはらしの丘の北側に位置する「沢田湧水地」。この一帯は地下に厚い砂の層(砂・砂礫層)が存在しており、その下は水を通しにくい層(砂質泥岩)になっています。このような特殊な地層のため、雨が降ることにより地中にしみ込んだ雨水が湧き出し、湧水地となっています。この場所には、オゼイトトンボやホトケドジョウなど多様な動植物が生息する貴重な環境が形成されています。

沢田湧水地で見られる動植物

ミクリ
花期/6~9月
緑色の実が栗の「ツンツン」としたイガ(トゲ)に似ているので、「実栗(ミクリ)」という名前がつけられました。

ホトケドジョウ
出現期/通年
水温が低く、流れの穏やかな水のある環境に住んでいます。茶色っぽい体に、黒いドット模様と8本のひげが特徴。正面から見ると、まん丸とした可愛らしい顔をしています。

アカハライモリ
出現期/通年
黒い背中と真っ赤なまだら模様のおなかが特徴。アカハライモリなどの「イモリ」の語源は、井戸を守る「井守」からきているといわれています。

オゼイトトンボ
出現期/5~7月
トンボにしては小さくスリムな姿が特徴。オスは鮮やかな水色で、メスは茶色がかっています。さて、園内でどちらに出会えるでしょう?
この生きものも見ることができる!?

ゲンジボタル
ホタル科
茨城県 準絶滅危惧
茨城県 準絶滅危惧
出現期/6〜7月
生涯の大部分を水中で生活する。胸が赤く、真ん中に十字のような黒い紋がある。

キイトトンボ
イトトンボ科
茨城県 準絶滅危惧
茨城県 準絶滅危惧
出現期/5〜7月
細く小さなトンボで、お腹と顔のレモン色が鮮やか。黄色がオスで、黄褐色〜緑色がメス。