砂丘エリア〜初夏の希少動植物のふしぎ!?〜


砂丘エリアってどんな場所?
砂丘の地形は、久慈川から流出した砂が漂砂となり海岸に堆積し、その砂が北東風により押し上げられることにより形成されます。近年は近隣の開発等により、砂の共有が減少し、砂丘の景観や海浜植生等に大きな影響が出ています。

砂丘エリアで見られる動植物

ハマスズ
出現期/7~10月頃
体色は黄土色や灰色(で、茶色のドット模様(もよう)がある小型のコオロギです。
オスは「ジー・ジー」と鳴き、たまに「チョンチョン」と声が入るのが面白いです。

カワラハンミョウ
出現期/6~8月頃
地面の色をまねて体の色が変わるので、念入りに見てみましょう。
長い足で、滑るように素早く歩きます。

ハナハタザオ
花期/6~7月頃
旗竿のように1本茎で立ち、きれいな花をつけることから「ハナハタザオ」と言います。葉は細長く全体がスリムな形です。

カワラサイコ
花期/6~8月頃
「河原柴胡(カワラサイコ)」は名前の通り河原や、砂・小石がある場所で咲きます。
花は直径1~1.5cmほどで小さく、オオウメガサソウの半分くらいの大きさです。

カワラナデシコ
花期/7~10月頃
ナデシコは、撫でるように“可愛い花”という意味があります。この花は、生育環境が河原のため「河原撫子(カワラナデシコ)」と付けられました。大きいものだとカラーコーンくらい(約70㎝)まで成長します
この生きものも見ることができる!?

ニッポンハナダカバチ
ギングチバチ科ハナダカバチ属
環境省・茨城県 絶滅危惧II類
環境省・茨城県 絶滅危惧II類
出現期/6〜9月
上唇が突出することが名前の由来となっている。体色は黒地に黄白の斑紋がある。

ハマボウフウ
セリ科ハマボウフウ属
茨城県 準絶滅危惧
茨城県 準絶滅危惧
花期/6〜8月
海岸の砂地に群生する多年草。茎は長く砂中を這い、50cm程度になる。

ナミキソウ
シソ科
茨城県 絶滅危惧II類
茨城県 絶滅危惧II類
花期/6〜7月
海岸の砂地に生える多年草。草丈は10〜40cmで、2cm程度の唇形で青紫色の花をつける。

ハマウツボ
ハマウツボ科
環境省・茨城県 絶滅危惧II類
環境省・茨城県 絶滅危惧II類
花期/6月上旬
海岸の砂地に生える1年草。茎は高さ10〜20cm。葉緑素がなく、他の植物から養分を吸収して生きる寄生植物。

スカシユリ
ユリ科ユリ属
類開花期/7月上旬~下旬
海岸の砂地などに生える多年草。弁の下方が細くなり、隙間ができて透けて見えることが名前の由来。