スタッフブログ

月: 2012年10月

    ボランティアまつり開催しました!(その1)

    2012/10/25

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    10月21日、海浜公園開園以来初となる「第1回ボランティアまつり&都市緑化祭」を開催しました。

    海浜公園では、市民が公園ボランティアとして公園の管理運営に参画できるしくみとして、パークパートナー制度を推進しています。この制度のもと、パークパートナーと呼ばれるボランティアのみなさんが、それぞれの関心や技能に応じてグループを組織しており、その登録者数は400名を超えています。

    ボランティアまつりでは、それぞれのグループが様々な趣向を凝らした出展をして、お客様をお迎えしました。

    それでは、各パートナーグループごとに、当日の様子を少しずつご紹介しましょう。

    ●ハーブパートナー
    ●記念の森パートナーズ
    ●野生植物パートナー
    ●里山パートナー
    ●砂丘美化パートナー
    ●パークアテンダントガイドボランティア(その2にて紹介)
    ●みはらしの里パートナー(その2にて紹介)

     

    まずは開会式の様子です。ボランティアのみなさんと都市緑化祭関係のみなさんが集結しました。(大勢すぎて写真におさまりません・・)

     

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    ●ハーブパートナー

    「香りの谷」で育てたハーブを使ったミニブーケ作りとサシェ(香り袋)作り体験は大盛況!用意したドライハーブはあっという間になくなってしまいました。

     きれいにできました!

     

    ●記念の森パートナーズ

    形も色も様々な葉っぱを自由に組み合わせて、オリジナルのしおり作り体験を行いました。こちらも大賑わい!ボランティアのみなさん大忙しです。

    ハーブパートナーと記念の森パートナーズは、園内の花風景の創出に関わっているグループです。

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    ●野生植物パートナー

    都市緑化祭の恒例「公園検定・都市緑化検定」コーナーは、野生植物パートナーが担当しました。園内の植物を主題材にした問題は難しいと思いきや、パネル展示がしっかり役にたち大勢の方が満点の賞状を手にしていました。

     

    ●里山パートナー

    里山パートナーは、自分たちが保全活動を行っている里山林のガイドツアーを行いました。初めてのお客様は迷子になりそうな広大な里山林ですが、ボランティアのガイド付きなら安心です。里山の入り口で、トレインに出会いました。

    野生植物パートナーと里山パートナーは、園内の貴重な野生植物およびその生育環境の保全や管理等に関わる活動を行っています。

     

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    ●砂丘美化パートナー

    砂丘美化パートナーは、昨年12月から活動を開始した新しいグループです。湿地保全のために、水田づくりを行い、今年初めて収穫した稲をボランティアまつり会場の一角で脱穀しました。

    ボランティアのみなさんが、足踏み脱穀機を使って稲を脱穀していると、途切れることなく人だかりができ、懐かしい!という声があちらこちらか聞こえていました。

     

    (企画2課)

    コキアの丘になるまでに…

    2012/10/17

    今でこそコキアの名勝となっている“みはらしの丘”ですが、立派な丘になるまでには長い道のりがありました。

    現在、花々が美しく咲くこの公園がある場所は、かつては日本軍水戸東飛行場があり、終戦後は米軍により射爆撃場として使われていました。

    射爆場での演習風景

    誤爆や騒音に苦しめられた地元住民を中心とした十数年にわたる返還運動により、昭和48年3月に日本に返還されました。その後、「平和の象徴として公園を整備したい」という地元の強い思いにより、『国営ひたち海浜公園』が誕生することになりました。無数の爆弾や銃弾が撃ち込まれた標的の跡は、今では花いっぱいの丘に生まれ変わりました。

    建設中に発掘された不発弾

    みはらしの丘は、米軍の水戸射爆撃場のメインの的があった場所に人工的に整備された高さが30mの丘です。使用した残土は大型トラック20万台分、約25年かかって造成しました。丘には3つの頂上があり、一番高い頂上は標高58mで、ひたちなか市の最高地点です。


    造成工事中の「みはらしの丘」 平成13年空撮

    当時は、秋の「みはらしの丘」は、コスモスが一面に広がっていました。秋の花を代表するコスモスの丘にコキアが加わったことにはある理由があります。

    コスモスだけの「みはらしの丘」2005年撮影(2006年そよかぜ通信秋号)

    太平洋岸に位置するひたち海浜公園は、砂丘や松林中心の特色ある自然環境を活かしつつ整備された公園です。「紅葉する木々が少ない園内で、季節の移ろいを感じてほしい」、当時の担当者は、紅葉して形も可愛らしい一年草のコキアに着目。2年間の試験植栽を経て、2007年から一般公開されました。


    試験植栽 2005年

     


    コキア一般公開初年度 2007年

    夏から秋にかけての暑さや台風は、植物の状態を大きく左右します。コキアの紅葉とコスモスの開花時期を合わせるため、これまで培った経験をもとに様々な工夫をしてきました。

    そして、今年で6年目を迎えた秋の「みはらしの丘」には、満開のコスモスと真っ赤に紅葉したコキアが広がっています。

     
    2012年10月17日撮影

    見頃は今週末(21日ごろ)まで続きます。来週からは徐々に赤から茶色のグラデーションに変わっていきます。コキアは緑から赤、茶色へと変わる七変化がお楽しみいただけるのも特徴だと思います。茶色のコキアも趣があって私たちは好きです。11月に入ると刈取りが始まります。ぜひ、この立派に育ったコキアたちを見に来てください。早目のご来園をお奨めいたします。

    千紫万紅の景色をご覧ください。


    2012年10月17日撮影

    (広報チーム)

    風になびくススキの丘

    2012/10/10

    おや? これは丘の斜面を埋め尽くすススキの丘?

     

    海風を受け、太陽の光を受けキラキラと輝く様子は水面(みなも)のようです。 見慣れない風景ですが、この公園なんでしょうか…?

      

    ここは、コキアが色づき始めたみはらしの丘の裏側。 今年5月に新園路とサイクリングコースが延伸し、開園エリアが広がりました。 今月下旬までに刈り取られる予定ですので、ススキをご覧になりたい方はお早めにご来園ください。

    (広報チーム)

    チョコレートの香り…?

    2012/10/3

    秋の涼風と共にコスモスが揺れる季節となりました。

    コスモスはキク科の一年草で、18世紀にメキシコからスペインに送られ命名されたもので、「宇宙」を意味するスペイン語のcosmosに由来します。そのもとは、「秩序・調和・美麗」などを意味するギリシャ語のkosmosにさかのぼります。

    満天の星空のように輝いて美しく咲く様子から、コスモスの名前がつけられたのでしょうか…。

      

    この時期の風物詩でもあるコスモス、種類は大きく下記の3つに分けられます。

     

    ◆コスモス Cosmos bipinnatus Cav.
    草丈2mになり、8個の花びらと中心花からなる6~8cmの花を咲かせます。花の色は白桃、紅が主体。明治時代に日本へ渡来したと言われています。

    ◆キバナコスモス Cosmos sulphureus Cav.
    草丈が短く、花径は5cmほどで八重咲き。黄色、橙色、朱紅色、橙赤色などがあります。大正時代に渡来しました。

    ◆チョコレートコスモス Cosmos atrosanguineus (Hook.) Voss
    上記の二つとは異なる品種で草丈40~60cmほど。大正時代に輸入されましたが、原種のチョコレートコスモスは、野生では絶滅したとされています。

    チョコレートコスモスは、その名の通りチョコレートの色と香りをもつ品種で、最近人気が高い種類の一つです。

    近年になって、キバナコスモスとの交配種「ストロベリーチョコレート」という品種が開発されているそうです。

    この公園の中央フラワーガーデンにも現在花を咲かせています。

     

    香りを嗅いでみると…

    チョコレートのお菓子の箱の香りがしました。

    花言葉は「恋の終わり」、何とも切ない、ビターチョコレートのようですね。

    公園にいらした際は、ぜひ『チョコレートコスモス』の香りを楽しんでみてください。

    (広報チーム)