栗の収穫が楽しめる 季節は9月中旬〜10月中旬 笠間市の「かねこ農園」

栗の収穫が楽しめる 季節は9月中旬〜10月中旬

笠間市平町の「かねこ農園」は、栗の収穫が楽しめる県内でも珍しい農園です。栗畑の広さは約2ヘクタールで、高さ3〜5メートルの栗の木が並びます。収穫体験ができるのは、今年は9月14日からの1か月間で、土・日曜、祝日限定。「栗は、何と言っても拾いたてが一番うまい。体験をして、ぜひ味わってみて」と、同農園園主の金子祥一さん。

口を開いたイガ栗(提供写真)

口を開いたイガ栗(提供写真)

収穫が近づいてきた栗畑で、金子さん

収穫が近づいてきた栗畑で、金子さん

栗の収穫は、狩るのではなく拾う作業

栗の収穫は、“狩る”のではなく“拾う”作業です。栗の実の多くは、口を開けたイガイガに収まる形で木の下に落ちています。収穫するときは、イガイガの口の両端を両足で踏み開けて、奥にある実を火ばさみ(トング)でつかみます。まるまると太ったつやつやの実を、するっとつかみ上げたときは、大きな達成感が生まれます。
栗拾い体験には、東京から来園する方も多いそうです。栗畑は、平地にあるため小さなお子さまがいても安心して、気軽に楽しめます。金子さんは、「ビーチサンダルやハイヒールで体験に来た人もいるけど、イガイガは痛いから、汚れてもいい運動靴がおすすめだよ」と話します。

栗拾い体験の様子(提供写真)

栗拾い体験の様子(提供写真)

栗のおかげで幸せな金子さん一家

笠間市は、栗の一大産地。温暖な気候と水はけのよい土地が、ふっくらとして香り高い栗を育てます。同園は栗の栽培を始めて50年ほど経っています。金子さんで7代目です。それ以前は、養蚕用の桑を栽培していました。金子さんは、4女を育て、間もなく12人目の孫が生まれるといいます。「幸せな毎日は、栗のおかげです」。
金子さんの右腕といえるのが、長女の真由美さんです。農作業でも頼りになりますが、広報や製品管理担当者としても活躍しています。シーズン中は、同園オリジナル品種の「かねこさんちの国産甘栗」(収穫期は9月下旬〜10月上旬)をはじめ、栽培する10種類ほどの栗すべてで、渋皮煮を作ります。真由美さんによると、「毎年、少しずつできが違うもの。お客さんに伝えるためにも知っておかないと」。また、市内で販売されているモンブランはほとんどを試食しているといいます。「あくまで仕事として取り組んでいます。おすすめがどれかは、来園して直接聞いてください」と笑顔を浮かべました。

「今年もいい栗が育っています」

「今年もいい栗が育っています」

手をかけて栽培することで、良質で大粒の栗を実らせている(提供写真)

手をかけて栽培することで、良質で大粒の栗を実らせている(提供写真)

栗は拾いたてが一番 「ゆで栗」「揚げ栗」がおすすめ

栗は収穫も楽しいですが、一番の魅力は食べることです。金子さんは、「拾いたての栗が一番うまい」と言い切ります。時間がたつと栗らしいぽくぽく感が失われていくといいます。自分で収穫した栗が一番ということになりますね。
かねこ農園おすすめの食べ方は次の2種です。

ゆで栗
①鍋に水を入れて、沸騰したら中火にして40〜50分煮る(圧力鍋の場合は、蒸気が上がってから中火で10〜15分。圧力が自然に抜けるのを待つ)
②ゆであがったら包丁で半分に切り、スプーンですくって食べる。

揚げ栗
①栗の鬼皮をむく。渋皮は残しておく
②低温(130〜140度)の油で10分ほど揚げる。塩をふっていただく。渋皮がパリパリとした食感を生み出す。

 

真由美さん手製の揚げ栗

真由美さん手製の揚げ栗

「栗拾い体験を楽しんでください」

「栗拾い体験を楽しんでください」

インフォメーション
かねこ農園

所在地: 笠間市平町1624
栗拾い体験
期間=2024年9月14日〜10月14日までの土・日曜、祝日限定。10月5、6日は除く。
料金=約1時間で大人550円、小学生〜高校生440円、3歳以上330円。持ち帰りは1キロ2000円。
体験には事前予約が必要。予約は同園ホームページから。

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