とっておきのよもやま話

ひたち
旅ばなし

海浜公園発、ツーリングスポットめぐり

ナビゲーター:内海光太郎 (ひたち公園管理センター企画一課課長)

子どものころから鉄道に関心を持ち、旅好きに。いつしかバイクの旅=ツーリングも好きになる。バイクから見る景色、立ち寄り先での発見や人との出会いを楽しんでいる。ひたち海浜公園をバイクで訪れる方も増えていることから、今回は、国内外を旅してきた内海が、バイクでひたち海浜公園からほど近いおススメのツーリングスポットを巡り、魅力を紹介します。

START
オートボーイRC(水戸市)

今回の旅は、鉄道、バスで水戸駅に到着後、レンタルバイクを利用するイメージ。公園のあるひたちなか市から水戸市、常陸大宮市、那珂市をめぐるショートツーリングです。
オートボーイRCは、茨城県初となるレンタルバイクを2006年12月から始めた実績を持つ専門店。初心者からベテランまで、ライダーの技量や目的に合わせた国内外のバイクを揃えています。その中から、今回はドゥカティ・モンスター787をチョイス。大排気量車としてはコンパクトで足つきも良く、力強さもあり、軽やかかつしっかりした乗り味のバイクです。粋なイタリアンカラーも魅力的です。

水戸駅からのアクセス

JR常磐線水戸駅北口3番バス停から路線バス(茨城交通)三高下・本町経由浜田営業所行き、三高下・本町経由浜田営業所・若宮団地行きのいずれかに乗車。ショッピングセンター浜田」で下車後、エコス方面に国道51号を南下。約600メートル(徒歩5~6分)。
※徒歩の場合、JR常磐線水戸駅から約40分、大洗鹿島鉄道東水戸駅から約20分。

寄り道SPOT 1
水戸芸術館

はじめに目指したのは水戸芸術館。水戸市市制施行100周年を記念して建てられた高さ100メートルの塔をシンボルとし、コンサートホール、劇場、現代美術ギャラリーの3つの専用空間で構成された複合文化施設です。建築家の磯崎新氏が手掛け、現在は館長を指揮者の小澤征爾氏が務めています。音楽、演劇、美術の3つの芸術を柱に、多彩な公演や展覧会、イベントを主催。シンボルタワーは水戸のランドマークとして親しまれ、ひたち海浜公園のみはらしの丘や観覧車からも遠望できます。
エントランスホールに入ると、頭上に荘厳なパイプオルガンが。どんな音なのか興味が湧きます。週末には無料のコンサートが開催され、パイプオルガンの音色を聴くことができるそうです。
館内見学ツアーは、スタッフの案内により館内の各施設とタワーを約1時間でめぐります。タワー内部のエレベーターで地上86メートルの展望室に昇ると、太平洋、筑波山、那須や日光の山々まで360度の眺めを楽しむことができます。

 

  • パイプオルガン・プロムナード・コンサートの開催日や内容は水戸芸術館ホームページでチェック。

  • 水戸のシンボルとも言える水戸芸術館のタワー。同じ大きさの正四面体を積み重ねた形です。

  • タワー展望室では円形の窓から外を眺めることができます。

住所: 茨城県水戸市五軒町1-6-8
電話: 029-227-8111
営業時間: 9:30〜18:00(催事により延長します)
定休日: 月曜日(祝日の場合は開館し翌日休館)、年末年始
タワー入場料: 大人200円、小中学生100円
館内見学ツアー: 大人500円、小中学生400円(ラウンジでの飲み物、タワー入場料込み)
出発時間: 11:00/14:00 ※公演などの都合により中止の場合があります
バイクは地上の自転車・バイク駐輪場に駐車(無料)、普通車は水戸芸術館地下「水戸市五軒町駐車場」を利用(有料)

寄り道SPOT 2
三王山自然公園

次の目的地は常陸大宮市の三王山自然公園。展望台からの眺めで知られる穴場的なスポットです。水戸市街地からおよそ40キロの道のりです。
メインルートとなる国道123号は、交通量も少な目でカーブや勾配もゆるやかで走りやすい道。市街地を抜けると田畑が広がり、山並みや那珂川の景色を楽しみながら走ります。30分ほど走り御前山で県道164号線へ。その先は案内看板に従って進みます。この道は1~1.5車線でタイトなコーナーもある山道で、落ち葉にも注意しながらモンスターを走らせます。ほどなく駐車場に到着。ここから標高253メートルの頂上には予想外の徒歩で登ります!最後に高さ18メートルの大展望塔の階段をもうひと登り!秋晴れの下360度の眺望が開けました。眼下に那珂川の流れを望み、ここでも日光や那須連山が見えました。条件がよければ富士山までも望むことができるご当地ビュースポット、おすすめです。

 

  • 冬には雲海を見ることも!朝日や夕景もすばらしいのだとか。穴場の絶景スポットです。※路面凍結注意

  • バーベキューハウスも備えています(3日前までに要予約)。全天候型室内施設もあり。

  • 近くには紅葉が美しい御前山ダムや、立ち寄り温泉(ごぜんやま温泉保養センター四季彩館)などもあるので寄り道を楽しんでみて。

住所: 茨城県常陸大宮市秋田428-2
電話: 0295-55-2222(御前山青少年旅行村)
年中無休、入場自由

寄り道SPOT 3
道の駅かつら

三王山自然公園から元来た国道123号線に戻り、那珂川大橋のたもとにある「道の駅かつら」へ。地元産の農産物直売所や食事処があり、平日でも利用が多い人気の高い道の駅です。
走り、景色、そしておいしい食事!これがツーリングの醍醐味ですが、こちらで茨城県名産の常陸秋そばを味わいます。チョイスしたのは人気ナンバーワンの「野菜天ざるそば」。地元の常陸秋そばを使い手打ちしたそばと、直売所で人気の農家直送地野菜を一緒にいただきました。他にも「寒い時期にはけんちんそばもオススメ!八つ頭芋が採れる時期限定だけど、おいしいよ」と店長の谷津さん。
川岸に出ると赤いアーチの那珂川大橋が見えます。山並みと重なるこの景色は”関東の嵐山”と呼ばれ、親しまれています。川面を眺めて一休み、おすすめです。

 

  • 舞茸、しめじ、えりんぎ、ちたけなどきのこたっぷり!出汁もおいしいきのこそばも人気です。

  • 鮎の塩焼きも大人気の一品!バラエティ豊富なジェラートもおいしい。気さくなスタッフさんとの会話も楽しいお店です。

  • 大型台風の影響で浸水被害を受けましたが、「地域を元気に!」との熱意と支援を糧に、短期間で復活しました!

住所: 茨城県東茨城郡城里町御前山37
電話: 029-289-2334
営業時間: 直売所 9:00~17:00(10~3月) ※4~9月は18:00まで / 食堂 11:00~14:00 ※土日祝日は15:00まで
年中無休

寄り道SPOT 4
Café SYARIN

続いて、那珂市にあるカフェSYARINへ向かいます。バイク好きが集まる人気のカフェです。那珂川沿いの県道102号線は適度なアップダウンとゆるいコーナーが続き、モンスターを気分よく走らせます。
県道31号線を経てSYARINに到着。店内に入ると、ウッディで天井が高く雰囲気の良い空間のあちらこちらにバイクの小物が飾られています。ひときわ目を引く壁の写真は、オーナー自身の愛車カワサキのKZ1000。オーナーは元々バイクのオリジナルパーツを手がける職人だったそうです。「バイクは生活の一部、なくてはならないもの」と語るオーナーとバイク談義に花を咲かせながら、とっておきのコーヒーと軽食をいただきます。地元の銘店サザコーヒーの豆を使い、フレンチプレス手法で淹れたコーヒーはフルーティな風味。小豆バターのホットサンドとも良く合います。居心地の良いひと時を過ごし、帰途につきました。

 

  • ライダーはもちろんのこと、地域のお年寄りも通う居心地のよいお店です。

  • ツーリングの疲れを癒してくれる甘味とコーヒー。自家製カレーやクリームソーダも人気。

  • マスターとバイクの話題で盛り上がり、ついつい時間を忘れて長居してしまいました。

住所: 茨城県那珂市横堀52-7
電話: 029-295-5588
営業時間: 11:00〜21:00
定休日: 月曜日

GOAL!

今回紹介したスポットは、茨城県の魅力のほんの一部です。バイクで旅することで"五感をフルに活かして"いろいろなことをより深く楽しめました。行く先々での地域の皆さんとのふれあいもまた楽しみのひとつ。皆さん、取材にご協力くださりありがとうございました!
バイクでひたち海浜公園にご来園の際は、今回のスポットをルートに加えてみてはいかがでしょうか?

 

ツーリング MAP


地元スペシャリストがナビゲート

おさんぽコンシェルジュ

国営ひたち海浜公園のある茨城県ひたちなか市。北には東海村や日立市の工業都市、西には水戸市、笠間市といった歴史と伝統が息づく街、南には大洗町や茨城町、鉾田市といった大規模な野菜生産地に囲まれています。地元で暮らす観光マイスターや観光協会に在籍する皆さんに、お散歩したいおすすめスポットを紹介してもらいました。

 


地元で出会った人に聞いてみる

さんぽのおとも道

絶景やおいしい料理など、旅の想い出はいろいろありますが、やっぱり一番印象に残るのはその町で暮らす人たちとの出会い。国営ひたち海浜公園の周辺で暮らす、笑顔が素敵な町の人たちにお話を聞いてみました。散歩のお供に、ちょっと寄り道したくなる素敵な出会い。きっとあなたの旅をホッコリしたものにしてくれるはずです。

 


ひたち海浜公園スタッフのとっておき

ひたち旅ばなし

地元で暮らす国営ひたち海浜公園スタッフだからこそ知っている、ちょっとマニアックな話をご紹介。周辺観光はもちろん、海浜公園の中のスタッフだから知っている秘密まで!ちょっとしたオタクネタから、一大イベントの裏側、そして海浜公園を支える地元の熱い人たちまで。いろんなジャンルのよもやま話を展開していきます。

 

 

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