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バイクに乗れば世界が広がる、いつでも「はじめドキ」

自転車、自動車、鉄道に飛行機…私たちはたくさんの「乗り物」を利用しています。自分の足では行けない遠いところに連れて行ってくれる乗り物は、いわば世界を広げてくれるツールです。
その中でも、今回は「バイク」に魅せられた方にお話を伺ってみました。ひたち海浜公園のあるひたちなか市のお隣、水戸市酒門町にあるバイクショップ「オートボーイRC」代表の高野さんは、ショップオーナーでありながら整備士、そして国際ライセンスを所持するライダーでもあります。そんな高野さんに、バイクの魅力や楽しみ方、ひたち海浜公園と一緒にめぐりたいおすすめツーリングコースなどを聞いてみました。

 

高野 弘毅さん
1966年生まれ、東京都出身。幼稚園のころ茨城県牛久市に引越し、以来茨城県で暮らす。学生時代から「バイク屋になりたい!」と志し、目標のためにバイクを知ろうとレースの道へ。国内バイクレース最高峰の全日本ロードレース選手権、鈴鹿8耐をはじめこれまで数多のレースを経験。1996年に念願のバイクショップを開業し、2009年にはイタリア製高級バイクメーカー「ドゥカティ」の県内唯一の正規ディーラーとなる。

「バイク屋になりたい」夢を現実に

高野さんがバイクに興味を持つようになったのは、中学生時代。お兄さんが原付(※原動機付自転車)に乗っていたので、自然とそうなったとか。バイクに乗りたいから、バイク通学が認められている高校に進学し、そして免許が取得できる16歳になるとすぐに原付の免許を取りに行ったそうです。原付さえあれば、親や誰の手も借りず、ひとりでどこへでも行ける。特にこの時期の少年少女にとって、原付はどんなにか魅力的な移動手段だったでしょう。
そうしてお兄さんの原付で高校に通学するようになった高野さんは、ほどなくして小型自動二輪の免許も取得し、高校生のうちに中型免許取得までステップアップ。初めて自分専用の愛車として所有したのは、ヤマハのRZ250でした。
バイク雑誌を読みながら友達と語り合い、バイク熱を高めていった高野さんは「バイク屋になりたい」と志します。また、雑誌などの影響でレースに興味を持った高野さんは、愛車RZ250でサーキットにも挑戦。「当時はWGP(※)で活躍したフレディ・スペンサーやケニー・ロバーツ隆盛期。やっぱり憧れて、高校時代に筑波サーキットのライセンスを取って走りに行きましたよ」と話す高野さん。そして高校卒業後は大学に通う傍ら、バイクの勉強も兼ねてレースに参戦する日々を送るようになりました。卒業後も紆余曲折ありながらレースを続け、経験を積んでいくうちに、国内のバイクレースの最高峰・全日本ロードレース選手権に挑戦することができる「国際ライセンス」まで昇格。国内トップクラスの舞台で戦いながらも、高野さんは初志貫徹「バイク屋になる」夢を忘れることはありませんでした。30歳をひとつの転機として一念発起し、水戸市栄町に念願のバイクショップ「オートボーイRC」をオープンさせたのです。
※WGP…ロードレース世界選手権。バイクロードレースの世界最高峰カテゴリー。現在はMotoGPとも呼ばれます。日本でも、栃木県のツインリンクもてぎを会場に開催。

どんな人でも入りやすい店でありたい

オープン当初は「本当に狭い、小さなお店でした」と高野さん。店頭には原付を中心に並べ、なるべく新規のユーザーや若年層にも立ち寄ってもらいやすいお店を目指しました。「バイクを好きな人は、好きな人同士で集まることが多い。だからなかなか新規の人が入って来づらい雰囲気があったりする。そういうのに思うところがあった」(高野さん)。小さなお店だからこそお客さんとの距離が近いのも利点。フレンドリーな雰囲気で、色んな人が遊びに来てくれたそう。2004年3月に現在の場所に移転してからは店舗も拡大。また2009年にはファンの多い高級バイクメーカー「DUCATI」の正規販売店の看板も掲げたことで県内外からお客さんが足を運ぶ店になりました。
最近は40代〜50代の“リターンライダー”が増えていることもあって、原付や小型よりも中型以上のバイクが人気を集めています。リターンライダーとは、若い頃バイクに乗っていたけれど色々な事情でバイクから離れ、年を重ねた後に時間やお金が自由に使えるようになったことでまたバイクに乗りたいと戻って来る人たちのこと。また、「あの頃は憧れていたけれど乗れなかったバイクに今なら乗れる」という人も。そんな方にも安全に、無理なくバイクライフを楽しんでもらえるよう高野さんは配慮を欠かしません。「バイクは高いものがいいものとは限りません。それに、パワーがあるものが必ずしもよいとは言えません。乗り方とか体型、体力に合ったバイクを選ぶのが大事。ケガをしないか心配する人もいますが、自分に合ったバイクを安全に、ルールを守って楽しめば大丈夫です」。

もっと気軽にバイクを楽しんでほしいから

中には「バイクを持っていないけれど仲間とツーリングに出かけたい」「久しぶりにバイクで出かけたい」という人もいます。そんな「バイクは所有できないけれどバイクに乗りたい」という人にとって嬉しいのがオートボーイRCのレンタルバイク。あまり他店では見かけないサービスですが、ここに「なるべく新規のユーザーや若年層にも立ち寄ってもらいやすいお店にしたい」という高野さんの原点が現れています。初心者向けから中型、大型と多様なモデルを用意していて、利用時間も1時間から複数日とさまざまなニーズに応えるラインナップ。「レンタルバイクは、1日(日帰り)の利用が一番多いですね。朝借りて、ちょっと足を伸ばしてツーリングとか、イベントに出かけるとか。中には子どもを後ろに乗せてバイクで一緒に遊びに行くという人もいました。どこか(ツーリングに)いいところありますか?と聞かれることもありますよ」と高野さんはニッコリ。ちなみに、ツーリングにオススメするのは「信号が多すぎず、流れの良いゆったりした道」。特に茨城県の県北エリア山間部は比較的すいていて楽しく走れるルートだそう。「例えば、ひたち海浜公園に行って遊んでから海を眺め、それから国道349号線などで山の方に抜けて袋田の滝を目指すのはどうでしょう。新緑や紅葉の時期は景色も良く、ツーリングにも絶好です。ランチには、ご当地名物のスタミナラーメンを味わってみてはいかがでしょうか?」
目的地に着くまでの眺めや道のり、おいしいグルメもツーリングの醍醐味。今度の休暇には、久しぶりにバイクで小旅行を楽しんでみてはいかがですか。

取材協力: オートボーイRC

所在地: 水戸市酒門町2545-4
電話: 029-227-0103
営業時間: 9:00〜19:00
休み: 水曜日
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  • レンタルバイクは要予約です。店舗までお問い合わせください。
  • 利用の際には、免許証とクレジットカードの提示が必要です。

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国営ひたち海浜公園のある茨城県ひたちなか市。北には東海村や日立市の工業都市、西には水戸市、笠間市といった歴史と伝統が息づく街、南には大洗町や茨城町、鉾田市といった大規模な野菜生産地に囲まれています。地元で暮らす観光マイスターや観光協会に在籍する皆さんに、お散歩したいおすすめスポットを紹介してもらいました。

 


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さんぽのおとも道

絶景やおいしい料理など、旅の想い出はいろいろありますが、やっぱり一番印象に残るのはその町で暮らす人たちとの出会い。国営ひたち海浜公園の周辺で暮らす、笑顔が素敵な町の人たちにお話を聞いてみました。散歩のお供に、ちょっと寄り道したくなる素敵な出会い。きっとあなたの旅をホッコリしたものにしてくれるはずです。

 


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地元で暮らす国営ひたち海浜公園スタッフだからこそ知っている、ちょっとマニアックな話をご紹介。周辺観光はもちろん、海浜公園の中のスタッフだから知っている秘密まで!ちょっとしたオタクネタから、一大イベントの裏側、そして海浜公園を支える地元の熱い人たちまで。いろんなジャンルのよもやま話を展開していきます。

 

 

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