今回のコンシェルジュ
茨城県観光マイスターS級 村田真佑美さん(元いばらき夢ガイド)
農業が盛んな茨城県には、全国に誇れる美味しい食材がたくさんあります。そのひとつが冬の味覚・ほしいもです。国営ひたち海浜公園のあるひたちなか市を中心に、周辺の東海村や鉾田市でも生産が盛んで、実に国産ほしいもの90%以上が茨城県で生産されています。ぜひ産地へ訪れ、冬から春にかけて続く海浜公園の美しい景色とともに本場の味を楽しんでいってください!
地元スペシャリストがナビゲート
農業が盛んな茨城県には、全国に誇れる美味しい食材がたくさんあります。そのひとつが冬の味覚・ほしいもです。国営ひたち海浜公園のあるひたちなか市を中心に、周辺の東海村や鉾田市でも生産が盛んで、実に国産ほしいもの90%以上が茨城県で生産されています。ぜひ産地へ訪れ、冬から春にかけて続く海浜公園の美しい景色とともに本場の味を楽しんでいってください!
さんぽのおとも道はほしいもに注目!近年、全国的にサツマイモスイーツの人気が高まっていますが、全国2位のサツマイモ収穫量を誇る茨城県には伝統的なサツマイモスイーツほしいもがあります。ほしいもと言うと、保存食というイメージが強いですが、進化した現代のほしいもは間違いなくスイーツです!!まずは、品種改良されギュッと甘味のつまったサツマイモを原材料に、美味しいほしいもができるまでをご紹介します!
ほしいもはサツマイモが原材料。中でも、素朴なあまさと癖のない味わいで昔から愛されている品種は玉豊。他にもいずみや紅姫、特に甘味の強い紅はるかや上品な甘みのシルクスイートなど多くの品種がほしいもになります。
現在、多くのほしいも農家では、サツマイモは収穫してすぐには使いません。低温熟成させることで、サツマイモの中のデンプンを糖化しやすく処理。より甘味を引き出すため冷蔵庫で低温熟成を行います。
熟成庫から取り出されたサツマイモは表面の汚れを洗浄後、蒸し器にかけられます。品種により水分量が異なるので、蒸す時間も品種ごとに決められています。とろんと柔らかくなるまで蒸し上げて糖化を促進するのがポイントです。
きれいに形を整えながら皮むきを行います。丸干しならば皮をむいてそのまま、平干しならピアノ線を張った専用スライサーで均一な厚さにカット。農家によって厚さが異なるので好みの厚さを探すのも干しいも選びの楽しさ。
天日干しで乾燥する農家もあれば機械を使って乾燥を行う農家もあります。現在のほしいもはウェット感を残し、しっとりとやわらかく仕上げるのが主流です。
那珂湊に専門店を構える大丸屋。県内でも屈指の大規模ほしいも生産者です。大丸屋の特徴はその量ではなく、高品質なほしいもと、量は少なくてもいろいろな品種のほしいもを選べること。常時60種類以上、ほしいも作りが旬を迎える2月にはもっと多くのほしいもが店頭に並びます。また、サツマイモの生産からほしいも作りを一貫して行っているのも大丸屋の特徴です。約15,000ヘクタールの広大な畑で栽培されたサツマイモをこだわりのほしいもに加工。衛生面には特に気を使い、天日干しも大型ガラスハウスの中で、外気からの異物混入をシャットアウトして行う念の入れようです。カットにも工夫を施し、通常の平べったい平干しの他、丸ごと干した丸干し、ふたつの良いところを組み合わせた「あんぽ」など、大丸屋の美味しさの追求を数えれば枚挙にいとまがありません。また1年中ほしいもを販売しているのも魅力。ぜひとも立ち寄りたい1ヶ所です!!
公園から車で約20分
所在地:茨城県ひたちなか市釈迦町18-38
営業時間:10:00〜17:00
定休:無休
問い合わせ先:029-263-7777
サツマイモの栽培からほしいもの製造まで行う幸田商店。畑の手入れから天日干しまで、自社栽培一貫生産にこだわります。平成23年には水戸駅南口のエクセルみなみに直営店もオープン。県内外のかたへお土産やお歳暮、お中元と幅広く親しまれています。
その人気の理由は、その味。6種類の厳選した芋の特徴や長所を知り尽くし、それを十分に引き出す製法。製造過程は、原料のサツマイモを洗う、蒸かす、皮をむく、スライスする、干す、とシンプル。だからこそ、奥が深く高度な技術が要求されます。徹底した品質管理で安全、安心、安定供給をつねにキープ。パッケージに可愛らしさを取り入れるなど、幸田商店の商品には贈る喜びと味わう楽しみがつまっているます。そんなほしいもを使い、人気洋菓子店ルブランと共同開発した本格的スイーツ『ほしいも焼き菓子フォンテーヌ』も数量限定販売中。奥が深いほしいもを一度食べ比べてみたら、一番欲しいものがみつかるはず。
公園から車で約20分
所在地:茨城県ひたちなか市平磯町1113
営業時間:9:00〜17:00
定休:土曜日、日曜日、祝日
問い合わせ先:0120-97-9988(注文専用)
昭和37年創業の老舗ほしいも農家。生産から一貫して作るほしいも作りは畑作りからはじまります。こだわったのは無農薬栽培。無農薬で健康なサツマイモを作るため、土壌中のバクテリアや元素の組成分布まで調査を行うこだわり。そのこだわりがしっかりと甘いのにエグミのないサラッとした後味の良いほしいも作りには欠かせないと言います。そんなてるぬまかついち商店で作られるサツマイモは3種類。玉豊を筆頭に紅はるかと栽培の難しいとされるいずみを育てています。中でもこだわっているのはこのエリアだけでよく育つ玉豊。優しい甘味に何度も食べたくなるサッパリとした味わい。無農薬だからこそ生まれる後引きの良さ。東海村だから美味しく育つ玉豊こそ茨城を代表するほしいもだと言います。もちろん、甘味が強く人気の紅はるかも、栽培が難しく収量のすくないいずみも無農薬栽培。てるぬまかついち商店は工場も世界基準の衛生管理で高品質なほしいもを作るほしいも農家です。
公園から車で約15分
所在地:茨城県那珂郡東海村照沼600
営業時間:8:00〜17:00
定休:無休
問い合わせ先:029-282-0062
清水ぶどう園干しいも工房でおなじみの、ほしいも株式会社。東海村を代表する人気のほしいも農家です。「常にお客さんが美味しいと喜んでくれる商品を!」をコンセプトに、11月から4月中旬までほしいも作りを行っています。ほしいも株式会社のほしいもはその美しさも自慢のひとつ。時間をかけて蒸し上がったサツマイモの皮をむくとき、うす皮までしっかりと削り、キレイな黄色いほしいもに仕上げています。そのこだわりが贈答品としても人気を集めるきっかけに♪食べて美味しいのは当たり前、さらに美しい透明感のある黄色いほしいもを作っています。品種は甘味の強い紅はるかと昔から親しみのある玉豊など。種類は平干しと丸干しが選べます。通販では注文殺到で生産待ちですが、「お店まで来てくれれば誠心誠意対応させていただきます。」とご主人。地元農家の愛情がギュッとつまったほしいもは、絶対に外さない手土産にぴったりです。
公園から車で約20分
所在地:茨城県那珂郡東海村須和間42-2
営業時間:8:00〜17:00
定休:不定休 ※12/31〜1/3は休み
問い合わせ先:029-283-0278
天然の甘みたっぷり、そして食物繊維も豊富なほしいも。健康志向のOLさんを中心に、ナチュラルおやつとして人気を集めているそうです。ちなみに地元いばらきでは、平干しをちょっと炙ってから食べるのが定番なんです♪そのままでも美味しいほしいもですが、もちろんスイーツの材料としても◎。ほっくりと優しい甘さは和洋問わず相性が良いとか。ちょっとしたお土産にもピッタリの、ほしいもスイーツをご紹介します!
県外の方への手土産に出来る、地元のお菓子がほしい…そんなお客さんの声から誕生したのが、グレートリーフの「芋レーヌ」です。平干しいもを蒸してからペースト状にして生地へ練りこみ焼き上げたマドレーヌ。しっとり食感と、ほしいもの優しい甘さがマッチングした逸品です♪「ひたちなか」の焼印もポイント。他にも「干し芋ドーナッツ」「干し芋パウンド」をラインナップしています。使用しているほしいもにもこだわっており、すべて地元の生産者・城東フルーツさんと年間契約。その時期その時期の美味しいほしいもを使って、お菓子を焼き上げています。ほしいもスイーツ3種の詰め合わせも用意しているので、ぜひ食べ比べてみてください♪
ケーキと焼き菓子のお店 グレートリーフ
公園から車で約15分
所在地:茨城県ひたちなか市大平1-13-1
時間:9:00〜19:00
定休:水曜日、第二木曜日
問い合わせ先:029-272-0480
フランス・アルザスや、東京で修行を積んだパティシエール、ベニコさんのお店。いばらきにお店を構えた理由のひとつが、豊富な食材とその美味しさだったとか♪彼女が魅入られた食材の代表格がほしいも。四季折々それぞれに異なる、ほしいもスイーツを作っています。冬のスイーツは「干しいもりんご」!紅玉など、酸味のある種類のりんごと平干しいもを合わせてキャラメリゼし、生地に混ぜ焼き上げたお菓子です。芋のねっとりとした甘さ、そしてほんのり甘酸っぱいりんごの風味は相性バツグン♪刻んだほしいもの食感も面白いアクセントになっています。春は「干しいもメープル」、夏は「干しいもバナナ」が登場するそうなのでそちらもお楽しみに!
公園から車で約35分
所在地:茨城県水戸市泉町1-3-14
時間:10:00〜19:00
定休:火曜日、水曜日、他不定休
問い合わせ先:029-224-9005
ひたちなかと双璧を成す、ほしいもの特産地が東海村。そんな東海村で、親子二代に渡って洋菓子を作り続けている老舗菓子店ワンダーボックスにもほしいもスイーツがあります。優しいピンク色の見た目がとってもカワイイ「ほしいもマカロン」は、東海村の新名物として開発した商品♪東海村産のサツマイモと干しいもを使っています。マカロン生地の中に挟みこんだサツマイモクリームに、ほしいもを入れました。舌ざわりが滑らかなクリームと、パリッとした皮の食感のバランスもGOOD♪芋の自然な甘さを活かしているので、甘さが強すぎず食べやすいのもポイントです。他にも、全国菓子博覧会で金賞を受賞したこともあるバウムクーヘンもオススメです。
公園から車で約20分
所在地:茨城県那珂郡東海村舟石川駅西4-7-1
時間:10:00〜19:00
定休:月曜日 ※月1回連休あり
問い合わせ先:029-287-0630
東海村・ひたちなかエリアで収穫されるほしいもに適したサツマイモ「玉豊」。麦芽糖由来の優しい甘さをスイーツにして届けたい!そんな願いから誕生したほしいもスイーツがこのほしいも農家の白プリンです。酪農の町・茨城県小美玉市の朝搾り生乳を贅沢に使い、無農薬&無化学肥料のサツマイモ・玉豊を合わせます。麦芽糖だから血糖値が急に上がることももなく、玉豊をペースト状にすることで食物繊維も豊富にとれると様々な世代から支持を集めています♪美味しいのはもちろん、健康にも良いとっておきナチュラルスイーツ!2016年茨城おみやげ大賞の最高金賞10品にも選ばれた逸品です。滋味深い美味しさをぜひ手みやげにどうぞ!!
公園から車で約20分
所在地:茨城県那珂郡東海村舟石川駅東1-15-16
時間:10:30〜18:30
定休:月曜日 ※祝日の場合は営業し翌火曜店休
問い合わせ先:029-219-7115
『ほしいもの丘』は生産と加工が難しいとされている希少品種さつまいも泉(いずみ)を使用したパイのお菓子。泉のほしいもはねっとりとした食感とコクのある強い甘味が特徴です。外側のパイはパリッと、中はほしいもとあんこが仲良く入りしっとりでやわらかく、その形はまあるい丘のよう♪イソップ寓話のひとつ『北風と太陽』をモチーフにした可愛らしい箱に詰められていて贈り物にもピッタリ。また『ほしいも焼菓子フォンテーヌ』は丸干しした泉の大きいほしいもを贅沢に使用した本格的なお菓子です。お求めは幸田商店ホームページもしくは水戸駅ビルエクセルみなみ3Fの直営店にて販売中。数にかぎりがありますのでお早めにお求めください。
幸田商店直営店
公園から車で約35分
所在地:茨城県水戸市宮町1-7-31 水戸駅ビルエクセルみなみ3F内
時間:10:00〜21:00
定休:無休
問い合わせ先:029-228-1137
国営ひたち海浜公園のある茨城県ひたちなか市。北には東海村や日立市の工業都市、西には水戸市、笠間市といった歴史と伝統が息づく街、南には大洗町や茨城町、鉾田市といった大規模な野菜生産地に囲まれています。地元で暮らす観光マイスターや観光協会に在籍する皆さんに、お散歩したいオススメを紹介してもらいました♪