今回のコンシェルジュ
いばらき観光マイスターS級 大高牧子さん
寒い時期はもちろん、春も夏も秋も人気の温泉!ひたち海浜公園で思いっきり遊んだあとは、お近くの温泉に立ち寄って、汗を流してさっぱりしてから帰るのが私のオススメです。気軽に立ち寄れる大型の施設から、実は日帰り入浴できる!という宿のお風呂まで個性豊かなお風呂があるんですよ。
地元スペシャリストがナビゲート
寒い時期はもちろん、春も夏も秋も人気の温泉!ひたち海浜公園で思いっきり遊んだあとは、お近くの温泉に立ち寄って、汗を流してさっぱりしてから帰るのが私のオススメです。気軽に立ち寄れる大型の施設から、実は日帰り入浴できる!という宿のお風呂まで個性豊かなお風呂があるんですよ。
今回のさんぽのおとも道は、温泉をご紹介します。阿字ヶ浦をはじめ、ひたち海浜公園の近隣には温泉が湧いています。古来より「湯治」という言葉があるように、療養にも重用されてきた温泉。身体を温めることは健康に大変よく、疲労回復の手助けにも◎♪それぞれの温泉の成分や効能もご紹介いたします。
ひたち海浜公園から車で約5分の距離にある阿字ヶ浦温泉のぞみ。阿字ヶ浦海水浴場の目の前に位置する人気の温泉です。のぞみの自家源泉は、地下1,504メートルの深さから掘り出された天然温泉。海のすぐ近くで湧出していることからも想像できるとおり、こちらのお湯はミネラル分がとっても豊富な「ナトリウム-塩化物強塩泉」です。湯冷めしにくく保温作用に優れているのが特徴。なので、身体の芯からぽかぽかに温まることができるんです!また、のぞみの源泉は「高張性」。これは温泉の浸透圧を示す項目で、低張性~等張性~高張性の順に浸透圧が高くなっていきます。高張性の温泉は、より温泉成分が濃く、また身体にも浸透しやすいと言われています。のぞみの温泉は、県内屈指の濃さを誇るのだとか!それを聞いてついつい長湯したくなってしまうかもしれませんが、その分湯あたりもしやすいのでご注意ください。
館内には多種多様な浴槽が用意されています♪まずはひろびろとした内湯で身体を温めたら、露天の展望岩風呂へ!湯船の向こう側には雄大な太平洋を臨むことができる解放感が最高です。他にも、檜風呂や洞窟風呂などなど、個性的なお風呂が。それぞれぬる湯から熱めまでと湯温も異なるので、その時の気分や好み、体調などに合わせて入ってみては。さらにこちらのお風呂は風水師の監修を受けて作られているんです!身体だけでなく、気持ちや運勢のコンディションも上がりそうですね♪ また、併設されたお食事処も人気です!
所在地: 茨城県ひたちなか市阿字ヶ浦町3290
営業時間: 10:00~22:00
定休日: 第3木曜日 (7・8月を除く)
料金: 平日/一般(中学生以上)900円、子ども(3歳~小学生)500円 土日祝(お正月・GW・お盆含む)/一般1,150円
問い合わせ先: 029-265-5541
ひたち海浜公園から、阿字ヶ浦方面へ海岸線をドライブして約10分ちょっと。酒列磯前神社のすぐ近くに位置するホテルニュー白亜紀では、宿泊客でなくとも日帰り入浴を利用することが出来ます。ここで楽しむことができるのは、地下1,500メートルから湧き出す天然の「ナトリウム塩化物泉」。ぽかぽかの温泉で疲労回復や冷え症の改善はもちろんのこと、女性には嬉しい効能が期待できるお湯と言われています♪また、この泉質は筋肉疲労を和らげてくれる効能もあるので、ひたち海浜公園でたくさん遊んだあとの立ち寄りにはもってこいですね。
ホテルニュー白亜紀があるのは、阿字ヶ浦の海岸を見下ろす高台です。海岸に面した露天風呂は、青い空と大海原が目前に迫る絶景を見ながら入浴することが出来ます!昼間だけでなく夜の日帰り入浴利用も出来るので、しっとりと月に照らされた海を見ながらの入浴も……。昼と夜とではまったく違う雰囲気で楽しめます。
ちなみに、ここから少し南へ行けば、岩礁にゴツゴツと露出している約8,000年も前の「中生代白亜紀層」を目にすることが出来ます。ホテルの名前はこの「白亜紀層」を由来に名づけられたのだそう。この場所からは、アンモナイトの化石をはじめ、新種の翼竜「ヒタチナカリュウ」の化石が発見されたこともあります。ホテルニュー白亜紀の温泉に浸かりながら、恐竜たちがかつて暮らしていた古代にゆるりと思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
所在地: 茨城県ひたちなか市磯崎町4604
営業時間(日帰り温泉): 10:00~15:30、18:00~21:00 ※30分前に受付終了
定休日(日帰り温泉): 第1・第3金曜、金・土の夜の部、他
料金: 平日/大人500円、子ども(3歳以上)250円 休日・休前日/大人700円、子ども350円 夜間/大人400円、子ども200円
問い合わせ先: 029-265-7185
平成26年にオープンして以来、人気を集めている日帰り入浴施設・喜楽里別邸。残念ながら未就学児の入館は不可なのですが、喧騒を忘れてゆったりとくつろげる大人の「隠れ家」的穴場です。地下2,000メートルから湧出したひたちなか温泉は、毎分160リットルの豊富な湯量を誇る天然温泉です♪泉質はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉。ナトリウム炭酸水素塩泉は別名「重曹泉」ともいい、皮膚をしっとりなめらかにしてくれる効能があると言われる美肌の湯!入浴後のさっぱり感も特徴です。また、身体をぽかぽかと温めてくれる保温効果にも優れている、いいコト尽くめの嬉しい温泉です。
露天も内湯もひろびろ。内湯で人気なのが、高濃度炭酸泉です。医療先進国ドイツで積極的に取り入れられている炭酸泉は、全身の血流を良くしてくれ冷え症や肩こり、むくみなどに効果が期待できます♪そして、喜楽里別邸に来たならぜひ体感していただきたいのが、地域最大級の岩盤浴「温熱房」です!その広さに驚く室内は、中央に「火釜(プルガマ)」が設置されサウナのよう。ブラックゲルマ、麦飯石、薬宝玉石、トルマリンの4種類の岩盤浴があり、寝ながら無理なく発汗作用と新陳代謝を促してくれます。疲労回復はもちろんのこと、デトックスやアンチエイジングで美容効果も期待◎!お風呂に加えてこの温熱房も利用できるので、休憩と水分補給をしながらゆっくりと過ごすのがオススメです。
所在地: 茨城県ひたちなか市大字市毛640-2
営業時間: 8:00~24:00(最終受付23:00)
定休日: 不定休
料金: 平日/ゆったりコース(レンタル館内着+大判タオル付)1,180円、シンプルコース900円、小学生600円 土日祝/ゆったりコース1,360円、シンプルコース980円、小学生700円
全てのコースにレンタルタオルセット付き
問い合わせ先: 029-229-2641
※未就学児は入館不可
ひたち海浜公園のあるひたちなか市の隣町・大洗。ここで唯一、独自の自家源泉を持つ温泉施設がここ潮騒の湯です!夏は海水浴客で大にぎわいの大洗サンビーチ目の前。看板には「太古の化石海水」と書いてありますが、海岸に近いからこそ楽しむことが出来るお湯。地中に閉じ込められた古の時代の海水のことです。塩分をたっぷりと含んだ「ナトリウム-塩化物強塩泉」は、血行促進や保温効果に優れているのが特長。さらに、塩分濃度が高いので殺菌効果も期待できるそう。慢性皮膚病ややけど、切り傷などにも効能がありそうです♪
大洗海岸に打ち寄せる潮騒の音を聴きながら温泉に浸かる贅沢なひと時を楽しめる露天風呂。内湯には、高濃度炭酸泉やサウナもあり観光客だけでなく地元住民にとっても人気の憩いの場になっています。
お風呂だけでなく大広間からの眺めの良さもオススメポイントです!お風呂上がりに、海に面したガラス張りの席で、大海原を目の前に見ながら美味しいお食事もぜひ楽しんで。獲れたての新鮮な魚介を調理してくれる磯料理も大好評です。地域名物のハマグリやアンコウを使ったグルメも味わえます。家族や仲間で気兼ねなくくつろぎたい人向けに貸切の個室(別途料金)も。また、大洗が舞台の人気アニメ「ガールズ&パンツァー」ファンに嬉しいコラボセットやサービスも用意しています。ひとりでも、グループでも、様々なシチュエーションでくつろげる嬉しい温泉です。
所在地: 茨城県東茨城郡大洗町大貫256-2
営業時間: 10:00~23:00(最終受付22:20)
定休日: 年中無休
料金: 平日/大人(中学生以上)800円、子ども(4歳~小学生以下)500円 土日祝(お正月・GW・お盆含む)/大人1,000円、子ども600円
問い合わせ先: 029-267-4031
水戸インターのすぐ近くにある水戸市三湯町。水の都水戸の中でも、昔から3つの泉がこんこんと湧き出る水に恵まれたエリア。そんな三湯町でいまなお自噴する泉のひとつがここ湯泉荘です。近くに建つ湯泉神社には江戸時代から「古来湯泉湧き出し人畜の諸病治癒に著効あり。里人に神を祀り報謝の誠を捧げて今日に至る」とある通り、古くからのこの地域で湯治が行われていたことを知ることができます。そんな湯泉荘ですが、趣のある本館は昭和初期に建てられたそのまま。受付を済ませ、ロケセットのような昭和レトロの長い渡り廊下を歩いて行くとお風呂に到着!そんな湯泉荘のお風呂はちょっと深めで、ちょっと熱めのお湯…。大人でもしっかり首まで浸かれて、体の芯から温まれること間違いなしです。まさに大人に愛されるとっておきのお湯!!水に恵まれた豊かな土地ということもあり、井戸はあまり深く掘らずとも良い鉱泉と出会えたとか♪お湯は無色透明でさらりとしています。この温泉を気に入って、近所の人の中には週3回から4回も通う常連さんも!17時ごろが混み合うので時間をずらして入浴するのがポイントです。しっかり温まったら、大きな窓を開けて外の風を受けるのもオススメ!露天風呂のように爽やかな風に癒されるはず。もっとしっぽり寛ぐなら宿泊もおすすめです。ビジネスホテルよりもゆったり過ごすことができます♪
所在地: 茨城県水戸市三湯町1105
日帰り入浴受付時間: 10:30~20:00(21:00まで入浴可)
定休日: 不定休
入浴料: 540円 ※三歳未満無料
問い合わせ先: 029-259-2020
カジメという海藻を使った「かじめ湯」の元祖が日立市にあります!夏は海水浴でにぎわう水木海水浴場のすぐ目の前にあるはぎ屋旅館。建物の屋上にある大浴場「カンブリアの湯」は、このかじめ湯をはじめ悠久の時が育んできた日立の恵みを感じられる3種の浴槽を備えています。
赤褐色のお湯が特徴的なかじめ湯は、水木浜で採れたカジメのエキスが溶け込んでいます。「なぜ海藻?」と思うかもしれませんが、これにはれっきとした由来が。かねてより漁師がお風呂にカジメを入れて温まっていたという知恵からヒントを得、30年以上前に始めたのがはぎ屋。以来、このエリア一帯にも広まり人気を博しているお風呂です。コンブ科のカジメはミネラル分たっぷりでお肌にも良く、湯冷めしにくい効果もあるのだそう。また「潮湯」は、水木浜の海水を使用したお風呂です。かつて製塩が盛んだったという水木浜の海水は塩分が高いのが特徴。海水を沸かしたお風呂は「塩湯治」ともいい、万病に効くと昔から言われています。三つ目の「焼石の湯」は、はぎ屋独自のスタイルのお風呂。はぎ屋のある水木浜から約6キロ北の鮎川浜で、江戸時代から昭和中期ごろまで盛んだった入浴法を元にしたのだそうです!カンブリア紀の青緑色の石を使い、玉砂利と塩湯気で全身が温まります。目の前に広がるオーシャンビューを楽しみながら、それぞれ個性的なお風呂で癒される贅沢なひと時を楽しめる場所です。
所在地: 茨城県日立市水木町1-1-15
日帰り入浴 (休憩所利用)営業時間: 10:00~19:00
定休日: 水曜日(祝祭日を除く)
料金: 平日/大人850円、子ども(1歳~小学生)550円 土日祝/大人1,000円、子ども750円 ※料金は全て税込み表記
問い合わせ先: 0294-52-2522
国営ひたち海浜公園のある茨城県ひたちなか市。北には東海村や日立市の工業都市、西には水戸市、笠間市といった歴史と伝統が息づく街、南には大洗町や茨城町、鉾田市といった大規模な野菜生産地に囲まれています。地元で暮らす観光マイスターや観光協会に在籍する皆さんに、お散歩したいオススメを紹介してもらいました♪