とっておきのよもやま話
とっておきのよもやま話
国営ひたち海浜公園のゲートの中では海に近い「海浜口」からすぐ近く。約12,600㎡の松林の中には、多くの人が笑顔になるスペースがあります。それが海浜公園自慢のBBQ広場。予約さえすれば、入園料と駐車料だけで利用可能な人気スポットです。そんなBBQ広場には人気のケータリングサービスも実施。でも今回は、そんな素敵なBBQをさらにとっておきの体験にする方法を教えちゃいます。その体験とは、近くの漁港の魚市場やスーパー素材を仕入れて那珂湊ブイヤベースを、そして100円ショップにあるグッズと段ボールでピザ焼き窯を作っちゃいます!!道具も100円ショップで手に入る道具だけだから超お手軽。もちろん後片づけも楽々です。ただ肉を焼くだけじゃない、小さな子どもも、料理が苦手な男子も、みんなが楽しめる工作と家庭科を一緒に楽しんでもらえる特別メニューです。さらに今回は、包丁を使わずにハサミで作れるメニューを考案!!
そんなとっておき体験を教えてくれるのは全国を旅する出張料理人であり、都内で1日1組限定の完全予約制レストランきまぐれやを営む吉田友則シェフ。かつて想像力豊かな創作スープを考案し農林水産大臣賞を受賞した経験もある凄腕シェフです。普段、オートバイに乗り、機材や材料が制限される中でも美味しい料理を作る吉田シェフにひたち海浜公園でのBBQをさらに楽しむためのワンポイントを教えてもらいました。
今回はひたち海浜公園広報担当の田代がチャレンジします♪
段ボールの内側にアルミホイルを貼ることで段ボールが焦げない仕組みです。炭火で熱することでオーブンに大変身します!!
段ボールはスーパーで、それ以外の材料は100円ショップで手に入ります。蓋を閉じても焼き網がきちんと入る、大き目の段ボールをGETしましょう。アルミホイルを貼りつける作業は小さなお子さんでもOK。焼き串を刺す作業など危険が伴うポイントは大人がきちんと見てあげるといいでしょう。
まずはピザ釜の底になる一番狭い面をハサミでカットします。
段ボールを開いたら内側にアルミホイルを貼るための両面テープを貼ります。
両面テープの上にアルミホイルを貼って行きます。ホイルが破れたら補修を。
背面を閉じて、ガムテープで固定します。しっかりと固定しましょう!!
底から3/5くらいの高さに、水平に焼き串を2本～3本刺します。
焼き串の先は危険なのでガムテープで覆うと安全です。
ピザ釜が完成したら名前やイラストを描いて手作りオーブンをデコレーション。
これがピザ釜の完成図！底に炭火を、焼き串の上に焼き網を置いて完成です！
実際にはこんな感じで使います！ちゃんと作ることができれば、5時間以上バッチリ使えます。
ピザ生地は成型済みのものを買ってくれば、トッピングするだけなのでとっても簡単。もちろん、小麦粉と塩、そしてイーストで本格的なピザ生地作りから挑戦してもOKです！
好きな具を組み合わせて自由に作れるのがピザの良いトコロ！定番のトマトソースはちょっと良いものを使うのがオススメです。今回、意外にも大好評だったのがポテトサラダ！デザートピザには焼き芋を使うことで焼き時間を短縮させます。
まずはソーセージやきのこをハサミでひと口大にどんどんカットします。
ピザ生地にトマトソースをたっぷりのせて、ムラなく広げます。
好きな具材をトッピングして自分好みのピザに仕上げていきます!!
仕上げにオリーブオイルをたっぷりかけると、表面がカリッと仕上がります。
ピザを落とさないようにひとりが窯の蓋を開け、ひとりがピザを釜に投入！
火力にもよりますが5分～10分で焼き上がります！火力は炭の量で調整。
デザートピザはトマトソースの代わりにピザ生地の上に練乳をたっぷり♪
焼き芋やリンゴをたっぷり乗せて仕上げにシナモンシュガーを振り掛けます。
シナモンシュガーのおかげで表面がカリッと焼けたら完成です!!
今回、吉田シェフが1番最初にイメージしたのがこのブイヤベース。ひたち海浜公園から自動車で20分ほどのところにある那珂湊漁港に隣接するお魚市場で新鮮な魚介を仕入れ、地元の魚介と地元の野菜をたっぷり使って作ります。
魚介は小骨があまりない魚がおすすめ！カニや貝、イカなどダシの出る素材も重要です。また野菜はトマトとセロリは必須。そこに好きな秋冬の野菜をたっぷり加えることで上品なダシの食べるスープに仕上げます!!
まずは那珂湊で好きな魚を仕入れます！茨城産の秋冬のオススメはカレイなど。
今回はやきそば用の深皿BBQプレートを鍋と蓋代わりに使用します！
平蟹はいい出汁がでるように、豪快に真ん中からぶつ切りに!!
魚はハサミの背を使ってうろこをとって3枚でもぶつ切りでもOK。
イカは肝を外してひと口サイズにカットして塩を振っておきます。
プレートにオリーブオイルを敷いたら香味野菜をカットして炒めます。
玉ねぎときのこ類を入れたらしばらく蒸し焼きにして野菜に火を通します。
平蟹、魚のアラ、イカの肝を加えて炒めたら、ちょっとだけ水を加えます。
野菜から出る水をなるべく使って！トマトは手で潰して加えるのがポイント。
全体に火が通ったら材料の半分くらいまで水を足して、魚の切り身をON。
ときどき水がなくなっていないか確認しながらパンを焼いていきます。
30分ほど煮たてたらできあがり！100円ショップでGETした器に盛り付けて完成。
しっかり作れば、段ボールといってもオーブンは耐久性十分！ブイヤベースを仕上げている間にできるオーブン料理を同時進行で作っていきます!!子どもでも楽しんでできる簡単作業で本格ローストビーフを♪
ちなみに、茨城県は北海道に次ぐ農業大県で、東京都中央卸売市場における平成28年の茨城産青果物取扱高（金額）は617億円！13年連続で全国一位を誇ります。そんな茨城の野菜を贅沢に使ったベイクド野菜も用意します♪
ジャガイモはひと口サイズに、他の野菜も食べやすいサイズにハサミでカット。
根菜類を下に敷き詰め、その上にハーブを乗せオリーブオイルをたっぷりと。
段ボールオーブンに炭を足して、アルミホイルで蓋をしてトレイを投入!!
ハサミを使って牛モモ肉をスジ切りしていきます。グサグサと突き刺します。
表面に塩を振り、下味を付け、しっかり揉んで余分な水分を出しておきます。
ビニールにセージやニンニク、オリーブオイルを加えてさらに揉み込みます。
15分ほど漬け込んだら肉を取り出し、炭火で表面をこんがり焼きます。
表面が焼けたらアルミホイルで全体を包み込んで少し落ち着かせます。
グリル野菜の入ったトレイを取り出してアルミホイル蓋を開けます。
根菜類に火が通っていたら完成です！最後に塩で味を整えます。
アルミホイルでしっかり包み込んだ牛モモ肉を段ボールオーブンに投入。
約20分で完成！食べやすくカットして、グリル野菜の上に並べます。
ひと味違うBBQ講座、いかがでしたか？
食材や味つけをお好みでアレンジすれば、「プラスα」のBBQがもっと楽しくなりますよ。
本公園のバーベキュー広場は、12,600㎡の松林が木陰を作るベストスポット。家族や仲間同士、職場のレクリエーション等、爽やかな潮風が吹く松林の中でのアウトドアクッキングをお楽しみください！
国営ひたち海浜公園のある茨城県ひたちなか市。北には東海村や日立市の工業都市、西には水戸市、笠間市といった歴史と伝統が息づく街、南には大洗町や茨城町、鉾田市といった大規模な野菜生産地に囲まれています。地元で暮らす観光マイスターや観光協会に在籍する皆さんに、お散歩したいオススメを紹介してもらいました♪
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