みはらしの丘に“コキア”がやってくるまで

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みはらしの丘に“コキア”がやってくるまで

 

 

真っ赤なコキアが広がる“みはらしの丘”は、立派な丘になるまで長い道のりがありました。
当公園は、かつて日本軍水戸東飛行場があり、終戦後は米軍により射爆撃場として使われていました。

誤爆や騒音に苦しめられた地元住民を中心とした十数年にわたる返還運動により、1973年に返還されました。その後、「平和の象徴として公園を整備したい」という地元の強い思いにより、『国営ひたち海浜公園』が誕生することになります。

みはらしの丘は、米軍の水戸射爆撃場のメインの的があった場所に、人工的に整備された高さが30mの丘です。無数の爆弾や銃弾が撃ち込まれた標的の跡は、花いっぱいの丘に生まれ変わります。

2001年、造成中の丘の一部に、コスモスの花畑を期間限定でオープン。その後、秋の「みはらしの丘」には、コスモスが一面に広がっていました。秋の花を代表するコスモスに、コキアが加わったことには、ある理由があります。

「紅葉する木々が少ない園内で、季節の移ろいを感じてほしい。」当時の担当者は、紅葉して形も可愛らしい一年草のコキアに着目。2年間の試験植栽を経て、2007年から一般公開されました。

秋のみはらしの丘の主役は、コスモスからコキアへとバトンタッチ。コキアは、秋の深まりとともに色づき始め、クライマックスには丘一面を真っ赤に染め上げます。この場所でしか味わえない季節の移ろいを、ぜひお楽しみください。