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おとも道

〜 本物の珈琲を味わう、ちょっと素敵な時間 〜

ひたちなか発、「本物」のコーヒー

株式会社サザコーヒー 取締役 営業部 小泉準一さん


小泉さんは16歳でアルバイトとしてサザコーヒーに入り、そのまま就職。現在は営業部長として販路拡大に取り組み、サザコーヒーの魅力をより広く深く伝えるべく店舗開発やスタッフ育成にも尽力しています。

私たちにとって身近な飲み物のひとつコーヒー。日本は世界的に見ても五本の指に入るコーヒー輸入量を誇り、国民ひとり当たりで見ると緑茶よりもたくさん飲まれているという統計結果もあります。缶コーヒーやコンビニのコーヒーマシンなど、いつでもどこでも手軽に飲める反面、味にこだわりを持つ人も多数。原産地や品種、焙煎、淹れ方などなど、コーヒーの味を決めるこだわりの要素は枚挙に暇がありません。
国営ひたち海浜公園と同じひたちなか市に本社を置き、こだわりのコーヒーを提供し続けている「サザコーヒー」というお店があります。昭和44年に前身となる喫茶を開業して以来、現在は県内外に14店舗を展開。サザコーヒーが徹頭徹尾こだわるのは、「本物」の豆、「本物」のバリスタ、そして「本物」の味。
勝田本店は、いつでも香ばしいコーヒーの香りとお客さんの笑顔でいっぱいです。根強いファンに支えられるひたちなかの名店とコーヒーの魅力について、今回はサザコーヒー取締役の小泉さんに当園内の記念の森レストハウスのカフェにてお話を伺いました。

茨城のコーヒー文化を牽引するサザコーヒー

サザコーヒーの歴史を紐解くと、意外なことに映画館にたどり着きます。「創業者が経営していた映画館の横に作った小さなコーヒースタンド“珈琲店且座”が、サザコーヒーのもともとの始まりなんですよ」と小泉さん。その後、映画館を閉館して喫茶を主軸に業態変更。平成3年に現在の本店が完成しました。
現在ではよく耳にするようになった、コーヒー豆の原産地に直接足を運んで買い付けを行うダイレクトトレード。サザはその先駆者として20年以上前から取り組みを行っています。「以前は現会長が、そして今は副社長が自ら中心となって世界各国の産地に足を運んで買い付けています。」実際に農園を見て、生産者を知り、味を吟味する。こういった情熱を注いだ末、買い付けた高品質の豆がサザのこだわりの第一歩です。また、栽培へのこだわりが高じてなんとコロンビアに自社農園も作ってしまったというから驚き!「海外に自社農園を持っているのは、大手ならともかく中小規模では当社くらいですね。自分たちの農園を持つのは、コーヒー屋としての浪漫であり憧れ。今でも苦労はありますが、2017年にはその生産地域のコーヒー品評会で当社の農園が優勝しました!本場で認めてもらうことができて、もう舞い上がるほど嬉しかったですね」と目を輝かせる小泉さん。
サザコーヒーで扱う豆は、その年や時期にもよりますがおおよそ15種ほど。厳選した豆の美味しさを最大に引き出す、焙煎も大事なポイントのひとつです。そして、サザコーヒーの魅力を引き上げるために取り組んでいるもうひとつのポイントが、バリスタの育成。仕入れ、焙煎、そしてバリスタによる抽出。大きく分けてこの三工程を経てやっとできあがる一杯のコーヒー。その最後を担うバリスタの技術向上に尽力するのも、小泉さんの役目です。

ケニアでの買い付けの様子。ちなみにサザコーヒーは世界一のコーヒーと言われる「パナマゲイシャ」を幾度も落札。世界一のコーヒーを、ひたちなかで味わえます!

 

こちらがコロンビアの自社農園!おいしいコーヒーを安定的に提供するために、グァテマラやパナマなどに契約農園も。

水戸京成百貨店内のサザコーヒー。茨城を飛び出し、実はJR品川駅や大宮駅の構内にも出店しています。

徹底して「本物」にこだわること

サザコーヒーは、国内最高峰と言われるバリスタ競技大会「ジャパンバリスタチャンピオンシップ」にこれまで幾人ものファイナリストを輩出。2016年には、営業部の本間啓介さんが見事準優勝を果たしました。そして2017年も、サザコーヒーから3名が決勝に進出。日本一のバリスタを目指し、小泉さんと二人三脚で努力の日々を送り、素晴らしい結果を残しました。
「現在、店長のうち8割が、これまでコンペティションに出場したバリスタたち。全国でトップクラスの腕を認められた彼らが率先して技術やサービスの向上に取り組むことで、サザコーヒー全体の質も上がっているんです。」
サザコーヒーをひと言で表すなら「本物」と語る小泉さん。本物とは、自分たちが足を運んで選び、品質を認めた生産国、生産者の生豆(スペシャルティコーヒー)だけを扱うこと。そして、その豆を持ちうる最上・細心の技術でもってローストすること。全国トップクラス水準で腕を磨くバリスタが心をこめて淹れ、お客さんに提供すること。おいしいコーヒーのためにかける手間を惜しまない。それこそが、サザコーヒーが愛され続けている理由なのではないでしょうか。
1杯450円で飲める「本物」のコーヒー。ひたちなかから、コーヒーの魅力を発信し続けているサザコーヒーの本物の味を、ぜひ堪能してみてください。

ひたち海浜公園「記念の森レストハウス カフェ」がサザコーヒーと連携

今年3月にリニューアルオープンした「記念の森レストハウス」。今回のリニューアルにあたって、メニューはもちろんスタッフもサザコーヒーのバックアップを受けレベルアップしました!2016、2017バリスタチャンピオンシップ準優勝の本間啓介さんをはじめ、サザコーヒーから講師を迎えて計20回に及ぶトレーニングを実施。森の木陰で自然を感じながら、おいしいコーヒーと共に素敵な休息を演出します。

トレーニングを受けた記念の森レストハウススタッフ・川野辺バリスタがジャパンブリュワーズカップ2017決勝に出場、第6位に入賞しました!今回のトレーニングを経て「“おいしいコーヒー”をもっと追究したいと思い、エントリーしました。公園やサザコーヒーをはじめ、皆さんに応援して頂き今回の結果を残すことができました!」と川野辺。

川野辺バリスタオススメの海浜公園ブレンドは、ファーストインパクトがフルーティで爽やかながら全体でコーヒーの旨みをしっかりと感じられる一杯。

取材協力: 株式会社サザコーヒー

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サザコーヒー 本店
所在地: ひたちなか市共栄町8-18
電話: 029-274-1151
営業時間: 10:00~20:00

サザコーヒー 勝田駅前店
所在地: ひたちなか市 JR常磐線 勝田駅東口出口
電話: 029-276-1151
営業時間: 8:00~20:00

サザコーヒー 大洗店
所在地: 東茨城郡大洗町港中央11-2
電話: 029-266-1003
営業時間: 10:00~19:00

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おさんぽコンシェルジュ

国営ひたち海浜公園のある茨城県ひたちなか市。北には東海村や日立市の工業都市、西には水戸市、笠間市といった歴史と伝統が息づく街、南には大洗町や茨城町、鉾田市といった大規模な野菜生産地に囲まれています。地元で暮らす観光マイスターや観光協会に在籍する皆さんに、お散歩したいオススメを紹介してもらいました♪

 


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さんぽのおとも道

絶景やおいしい料理など、旅の想い出はいろいろありますが、やっぱり一番印象に残るのはその町で暮らす人たちとの出会い。国営ひたち海浜公園の周辺で暮らす、笑顔が素敵な町の人たちにお話を聞いてみました。散歩のお供に、ちょっと寄り道したくなる素敵な出会い。きっとあなたの旅をホッコリしたものにしてくれるはずです。

 


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地元で暮らす国営ひたち海浜公園スタッフだからこそ知っている、ちょっとマニアックな話をご紹介。周辺観光はもちろん、海浜公園の中のスタッフだから知っている秘密まで!ちょっとしたオタクネタから、一大イベントの裏側、そして海浜公園を支える地元の熱い人たちまで。いろんなジャンルのよもやま話を展開していきます。

 

 

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