初夏の自然ピックアップ

本公園の「ひたちなか自然の森」や「沢田湧水地」などのエリアには、希少な植物や生き物が数多く生息しています。
今回は、初夏にしか出会うことのできない、2種をご紹介します。

オオウメガサソウ

オオウメガサソウ

ツツジ科(旧イチヤクソウ科)ウメガサソウ属/草状小低木(常緑)

オオウメガサソウは、ツツジ科の常緑低木で、アカマツの林床で砂質土壌に生育しています。地上では数株のまとまった群落のように見えますが、松の根共生菌と共生しており、地下茎(根)でつながっているひと株です。
北半球の冷温帯から亜寒帯を中心に分布し、日本では、北海道、青森県、岩手県および本公園など、ごく限られた場所に自生しています。茨城県レッドデータブックでは絶滅危惧ⅠA類、環境省レッドデータブックでは準絶滅危惧に指定されており、本公園が日本の南限地とされています。
梅の花に似た直径1cmの淡いピンク色の花を咲かせるため「ウメガサ」の名が付き、よく似た「ウメガサソウ」より大きいことから「オオウメガサソウ」と名付けられました。例年6月中下旬に花が咲きますが、ひとつの個体が花を付けるようになるまでには5~7年かかると言われています。小さな姿ですが樹木の仲間(常緑・低木)です。

関連リンク

ひたちなか自然の森

オオウメガサソウガイドツアー

 

オゼイトトンボ

オゼイトトンボ

イトトンボ科エゾイトトンボ属 北方系の日本特産種 出現期:6~7月

北海道の道南から道央にいたる地域と、本州の新潟、長野、群馬、栃木、茨城県から北の地域に局所的に分布しています。主として、標高の高い山岳地帯に生息します。その中で、沢田湧水地は南限生息地の一つであり、さらに最も標高が低く海岸に近い特異な産地です。このことから、茨城県版レッドデータブックで希少種に選定されており(茨城県2000)、保全の必要性の高い種となっております。
※オスは綺麗な青色に黒色の筋が入ります。

関連リンク

沢田湧水地

沢田湧水ガイドツアー